シマシロヤマシダの中でも九州以東に生えるタイプ。 根茎が長くはうこと、 春から秋に葉を出す夏緑性であるところが屋久島以南のものと異なっています。 自生地での個体数は少なく、 まれに見られる程度です。
両タイプは遺伝的に区別できて亜種レベルで分けられるそうですが、 2024年現在でもまだ正式に発表されていないため仮称です。

シマシロヤマシダ
V字胞子のう群と濃緑色の大きなシダ
特徴
シロヤマシダによく似た大きなシダ。 本種はより葉が濃い緑色でツヤがあり、 胞子のう群が脈に接するようにつきます。 名前のシマは離島に多く見られることに由来します。
葉の長さ : 60~200cm
観察の時期 : 屋久島以南は一年中(常緑性)
生える場所 : 低山のやや湿った林内
分布 : 本州(神奈川以西)、 四国、 九州、 琉球、 台湾、 中国、 南アジア、 インドシナ半島、 フィリピン
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。