アツバキノボリシダ

厚くなっても木には登りません

  • 山地林内に生える。
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 根茎を地面に短くはって葉を出す。
    木には登らない
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 羽片。
    1から4対ほどあり、 より大きな頂羽片もつける。
    キノボリシダよりも質は厚め。
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 羽片先。
    にぶい鋸歯がある。

    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群を多くつける。
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群は細く、 フチから中央の脈に向かって伸びる。
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉裏。
    葉脈が見えない。
    キノボリシダは葉脈がはっきり見える。
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    細くて黒っぽい鱗片が多い。
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉軸。
    細い鱗片がごくまばらにつく。
    羽片には短い柄がある。
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉裏の表皮。
    ジグソーパズル形の表皮細胞が脈の上にも広がっている。 これが葉脈の見にくい理由。 キノボリシダの葉脈上の表皮細胞は細い。
    写真 / 2023.10.20 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

特徴

南方に分布する革のように厚いシダ。 キノボリシダの変種(へんしゅ : 亜種ほどではないけど同種とするには違いがあるもの)とされていて、 それより厚くて裏面の葉脈が見えにくいです。
 
葉の長さ : 40~60cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山のやや湿った林内
分布 : 琉球、 台湾、 海南島

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

木登りシダという名前について

キノボリシダはそのまま木登りするシダという意味ですが、 木に根茎をはって登るなんてことはしません。 代表的な名前詐欺のシダです。