ナンバンギセル

草原のピンクのパイプ

  • アズマネザサの根元に群生。 ピンク色の花が人目をひく。
    写真 / 2015.8.29 茨城県つくば市 htanaka

  • ススキの根元の花。 筒状の花冠を包む「がく」には赤紫のすじがあって先が尖る。
    写真 / 2019.10.1 茨城県つくば市 htanaka

  • 地上に葉がなく光合成をしない寄生植物。 ササやススキの他、 イネ、 サトウキビなどイネ科植物、 ミョウガなどショウガ科植物にも寄生。
    写真 / 2015.8.25 茨城県つくば市 htanaka

  • 花は下を向いて咲き、 花冠はわずかに開く程度で、 開かないこともある。
    写真 / 2015.8.25 茨城県つくば市 htanaka

特徴

南蛮人(西洋人)が日本に持ち込んだタバコを吸う器具に姿が似ていることから南蛮煙管(ナンバンギセル)と名付けられたと言われています。 地上に葉がなく、 ススキなどイネ科植物の根に寄生して栄養を摂取します。
 
タイプ : ハマウツボ科の多年草 
大きさ : 高さ15~30cm 
花の時期 : 7~9月
生育場所 : など
分布 : 日本全土、 朝鮮半島、 中国(中南部)、 台湾、 インドシナ、 マレーシア、 インド

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

万葉集に詠まれた野草

万葉集に詠まれた「思ひ(い)草」はナンバンギセルであるとされています。
道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ (万葉集巻第十・2270番、 作者不詳)

見られる散歩道