シマテンナンショウ

島に生える黄緑色の釣り人

  • 低山の林内に生える。
    これは野生化したもの。
    写真 / 2021.3.6 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 仏炎苞。
    中の花序の先から釣り糸のような紫色の付属体を伸ばす。
    写真 / 2021.3.6 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • これは雄株。
    小さめの株は全て雄。
    写真 / 2023.3.5 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 仏炎苞をめくったもの。
    たくさんの雄しべが花序につく。
    雄花は上からハエ類を呼び、 花粉をつけさせた後に花序下の穴から脱出させる。
    写真 / 2023.3.5 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • これは雌株。
    雄株が大きくなると雌株へ性転換する。
    写真 / 2023.3.5 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 仏炎苞をめくったもの。
    花序の上に角状の突起が数本ある。
    雌花も上から花粉のついたハエ類を呼び、 花粉を雌しべにつけさせる。
    写真 / 2023.3.5 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • ところが花序の下に脱出口がないので、 虫は底で詰まると死ぬ。 花粉をたくさんつけさせるためだが、 中々に恐ろしい生態。
    写真 / 2023.3.5 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 秋の熟した果実。
    赤いトウモロコシみたいだけど、 人間には有毒なので食べてはいけない。
    写真 / 2023.9.3 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉。
    鳥足状で、 9~15枚の小葉に分かれる。
    1株につき2枚出る。
    写真 / 2023.3.5 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉裏は無毛。
    写真 / 2023.3.5 千葉県松戸市 S.Ikeda

特徴

伊豆諸島にのみ分布するマムシグサの仲間。 釣り糸のような付属体を伸ばしているところはウラシマソウに似ていますが、 付属体はより短く、 仏炎苞(ぶつえんほう)は黄緑色で、 葉は2枚出します。 時に本州で野生化していることもあります。
 
タイプ : 多年草
大きさ : 全体の高さは20~60cm, 仏炎苞は10~15cm 
花の時期 : 1~3月
生える場所 : 低山の林内
分布 : 日本の伊豆諸島のみ

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​