ウラシマソウ

(はやし)(なか)釣り(つり)(じん)

  • ウラシマソウ全体(ぜんたい)姿(すがた)
    写真(しゃしん) / 2023.4.9 千葉(ちば)()(いずみ)自然(しぜん)公園(こうえん) kei

  • (にく)()花序(かじょ)から長い(ながい)(いと)伸び(のび)ている
    写真(しゃしん) / 2023.4.9 千葉(ちば)()(いずみ)自然(しぜん)公園(こうえん) kei

  • (はな)のように見える(みえる)ものは(つと)で、 花序(かじょ)(なか)にあって見え(みえ)ない。 このような(かたち)(つと)(ふつ)(えん)(つと)といわれる。
    写真(しゃしん) / 2021.5.2 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)(さん) htanaka

  • ()(とり)(あし)(じょう)小さな(ちいさな)()がついた面白い(おもしろい)(かたち)(かぶ)(もと)から葉柄(ようへい)が40~50cmに伸び(のび)、 その(さき)左右(さゆう)分かれ(わかれ)て、 細長い(ほそながい)(しょう)()左右(さゆう)それぞれに6(まい)程度(ていど)つく。
    写真(しゃしん) / 2023.4.9 千葉(ちば)()(いずみ)自然(しぜん)公園(こうえん) kei

  • 登山(とざん)(どう)沿い(ぞい)群生(ぐんせい)
    写真(しゃしん) / 2021.5.2 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)(さん) htanaka

  • ()開く(ひらく)(まえ)地面(じめん)から直接(ちょくせつ)花茎(かけい)伸び(のび)てくる。
    写真(しゃしん) / 2022.3.28 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

特徴(とくちょう)

ウラシマソウは浦島(うらしま)(くさ)書き(かき)ます。 (つつ)(じょう)(つと)((ふつ)(えん)(つと))の(なか)棒状(ぼうじょう)花序(かじょ)(にく)()花序(かじょ))が(いち)(ほん)立っ(たっ)ています。
その先端(せんたん)糸状(いとじょう)長く(ながく)伸び(のび)ており、 これを浦島(うらしま)太郎(たろう)釣り糸(つりいと)垂れる(たれる)姿(すがた)見立(みたて)たのが名前(なまえ)由来(ゆらい)です。
 
タイプ : サトイモ()テンナンショウ(ぞく)多年草(たねんそう)
(はな)時期(じき) : 4~5(つき)
大き(おおき)さ : (たか)さ30~50cm、 (はな)大き(おおき)さ10~15cm
生育(せいいく)場所(ばしょ) : 山地(さんち)丘陵(きゅうりょう)(はやし)(なか)
分布(ぶんぷ) : 本州(ほんしゅう)及び(および)四国(しこく)のほか、 北海道(ほっかいどう)及び(および)九州(きゅうしゅう)一部(いちぶ)

正確(せいかく)(しゅ)判定(はんてい)は、 形態(けいたい)細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。 ​

(せい)転換(てんかん)する植物(しょくぶつ)

ウラシマソウは(にく)()花序(かじょ)とよばれる棒状(ぼうじょう)部分(ぶぶん)根元(ねもと)(はな)があります。 雄花(おばな)雌花(めばな)のみのどちらかが咲き(さき)ます。 花びら(はなびら)はなく、 雄しべ(おしべ)雌しべ(めしべ)だけの(はな)です。
地下(ちか)球根(きゅうこん)小さい(ちいさい)うちは雄花(おばな)球根(きゅうこん)十分(じゅうぶん)栄養(えいよう)蓄える(たくわえる)雌花(めばな)咲かせ(さかせ)結実(けつじつ)するので、 (せい)転換(てんかん)植物(しょくぶつ)呼ば(よば)れます。
 

マムシグサとの見分け(みわけ)(かた)

マムシグサとよく()ていますが、 (つぎ)(てん)見分ける(みわける)ことができます。
・ウラシマソウの(ほう)(さき)咲く(さく)(ウラシマソウの(はな)終わる(おわる)(ころ)、 マムシグサが咲き(さき)始める(はじめる)
・ウラシマソウは、 ()とは別に(べつに)花茎(かけい)伸びる(のびる)が、 マムシグサは(いち)(ほん)(くき)から葉柄(ようへい)花茎(かけい)分岐(ぶんき)して(はな)咲かせる(さかせる)
・マムシグサは、 (くき)にまだら模様(もよう)がある(マムシの模様(もよう)()ているのでマムシグサと呼ぶ(よぶ)

注意(ちゅうい)(てん)

ウラシマソウとマムシグサは(ぜん)(くさ)(どく)含み(ふくみ)ます。
デンプンを多く(おおく)含む(ふくむ)地下茎(ちかけい)をは、 (むかし)飢饉(ききん)(とき)(どく)成分(せいぶん)取り除い(とりのぞい)食用(しょくよう)とされたこともありましたが、 たいへん危険(きけん)ですので食用(しょくよう)はやめましょう。
皮膚(ひふ)付着(ふちゃく)するだけで痛み(いたみ)生じ(しょうじ)ますので、 触ら(さわら)ないようにしましょう。

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : (さこ)一慶(いっけい)田中(たなか)ひとみ