マムシグサ

茎にマムシの模様

  • 花(花序)が葉の上にでるのがウラシマソウとの違い。 茎(偽茎)は葉柄と花柄が合わさったもの。
    写真 / 2013.5.16 茨城県つくば市 htanaka

  • 苞(仏炎苞)の中にこん棒状の花序付属体がある。
    写真 / 2013.5.8 茨城県つくば市 htanaka

  • 花序付属体の下部に花が集まって咲く。 この写真は雌株で、 すでに若い実になっている。
    写真 / 2022.6.12 茨城県筑波山 htanaka

  • 秋に熟した実。 赤いトウモロコシのよう。 有毒なのに野鳥が食べるのが不思議。
    写真 / 2013.11.19 茨城県つくば市 htanaka

特徴

茎(偽茎)に蛇のマムシのような模様があるのが名の由来です。 茎の先端にある筒状の部分(苞)の中に棒状のものがあり、 その周りに花がつきます。 苞の色や形に変異が多く雑種もできやすいため、 マムシグサの分類はまだ途上です。 ここでは、 カントウマムシグサ(広義)を念頭にマムシグサと表記しています。
 
タイプ : サトイモ科テンナンショウ属の多年草
大きさ : 高さ 30-120cm
花の時期 : 4-6月
生育場所 : 平地から山地の野原、 林縁、 林内
分布 : 北海道~九州、 韓国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

性転換する植物

ウラシマソウと同様に、 雄株から雌株へ性転換する植物です。

注意点

有毒植物なので要注意です。 実を食べたことによる中毒例が複数あります。 触っただけでも皮膚炎になることがあります。

執筆協力 : 田中ひとみ