ガマ

池で目立つソーセージ!

  • 池や湿地でよく見られる。
    写真 / 2021.8.21 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • よく群生する。
    ソーセージは雌花が集まったもの。
    写真 / 2022.7.23 茨城県つくば市 htanaka

  • 若い雌花は緑色。
    写真 / 2021.6.1 千葉市若葉区 MayaN

  • 雌花の上に雄花をつける。
    雄花に黄色い花粉をびっしりつける。
    雄花と雌花の間にすき間はない。
    写真 / 2021.6.1 千葉市若葉区 MayaN

  • 成熟してくるとモコモコしてくる。
    写真 / 2022.7.31 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 熟したもの。
    綿あめみたいになる。
    写真 / 2024.1.28 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • うす茶色のツブツブは不稔性(ふねんせい)といわれる受粉しない雌花が残ったもの。
    中に受粉してできた種子もつける。
    写真 / 2024.1.28 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉。
    単子葉類なので細い。
    茎の基部近くから出す。
    写真 / 2022.6.26 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉の表面。
    厚くて脈は目立たない。
    写真 / 2022.6.26 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉先。
    尖らず丸みがある。
    写真 / 2022.6.26 千葉県松戸市 S.Ikeda

特徴

公園の池でおなじみの水生植物。 夏に出てくる「ガマの穂」は雌花の集まりで、 ソーセージのような見た目をしています。 秋になるとフワフワな綿毛のついた種子をたくさんつけます。
 
タイプ : 多年草
大きさ : 高さ150~200cm、 雌花の集まりは長さ10~20cm
花の時期 : 6~8月
生える場所 : 低地の池や湿地
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

「蒲」のつくもの

ガマは漢字で「蒲」と書きます。 身近な植物であったがゆえに、 身近な物にもこの漢字が使われているのを知っていましたか?
例えば…
 
蒲焼(かばやき) : 今では平たいウナギの蒲焼をイメージしますが、 昔は棒に刺していて、 ガマの穂に似ていました。
蒲鉾(かまぼこ) : 昔はちくわのように棒に巻き付けていたので、 ガマの穂に似ていました。
蒲団(ふとん) : 昔はガマの葉を編んで丸みのある敷物を作っていました。 しかし、 綿が主流になってからは「布団」の方が一般的になりました。

ガマの仲間

イネ目ガマ科に含まれる植物で、 日本にはガマ、 コガマ、 ヒメガマの3種が分布します。 いずれも茎の下だけ水に浸かって育つ抽水植物(ちゅうすいしょくぶつ)で、 ソーセージのような花をつけます。 以下がガマとのわかりやすい区別点です。
 
●コガマ : 雌花の集まりは長さ10㎝以下とガマの半分ほどで、 丸みがあります。
●ヒメガマ : 雄花と雌花の間が離れていて、 花がついていない緑色の軸部分が目立ちます。

見られる散歩道