ガマは漢字で「蒲」と書きます。 身近な植物であったがゆえに、 身近な物にもこの漢字が使われているのを知っていましたか?
例えば…
○蒲焼(かばやき) : 今では平たいウナギの蒲焼をイメージしますが、 昔は棒に刺していて、 ガマの穂に似ていました。
○蒲鉾(かまぼこ) : 昔はちくわのように棒に巻き付けていたので、 ガマの穂に似ていました。
○蒲団(ふとん) : 昔はガマの葉を編んで丸みのある敷物を作っていました。 しかし、 綿が主流になってからは「布団」の方が一般的になりました。
ガマ
池で目立つソーセージ!
特徴
公園の池でおなじみの水生植物。 夏に出てくる「ガマの穂」は雌花の集まりで、 ソーセージのような見た目をしています。 秋になるとフワフワな綿毛のついた種子をたくさんつけます。
タイプ : 多年草
大きさ : 高さ150~200cm、 雌花の集まりは長さ10~20cm
花の時期 : 6~8月
生える場所 : 低地の池や湿地
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
「蒲」のつくもの
ガマの仲間
イネ目ガマ科に含まれる植物で、 日本にはガマ、 コガマ、 ヒメガマの3種が分布します。 いずれも茎の下だけ水に浸かって育つ抽水植物(ちゅうすいしょくぶつ)で、 ソーセージのような花をつけます。 以下がガマとのわかりやすい区別点です。
●コガマ : 雌花の集まりは長さ10㎝以下とガマの半分ほどで、 丸みがあります。
●ヒメガマ : 雄花と雌花の間が離れていて、 花がついていない緑色の軸部分が目立ちます。