ヒメオニヤブソテツ

波しぶきに負けない海岸のシダ

  • 海岸の岩場に生える。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 丸みが強いもの。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 根茎を斜上させて葉を出す。
    このくらいの大きさでも胞子のうをつけるので大人。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • オニヤブソテツよりも波しぶきや直射日光に強くなるように、 葉はより小さく厚くなった。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 羽片は3~6対ほど。
    最下羽片はハート形。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群は円形。
    包膜は灰白色で、 中心が黒くならない。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    茶色っぽい鱗片が多い。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片は少ない。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 新芽。
    ぐるぐる。
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 1つの胞子のうを壊したもの。
    ヒメオニヤブソテツは有性生殖なので64個(写真では50個程度見える)。 オニヤブソテツや、 両者の雑種のアツバオニヤブソテツは無配生殖という繁殖方法をとっているので、 32個できる。
    これは、 ヒメオニヤブソテツを見分けるための重要な特徴。
    写真 / S.Ikeda

特徴

オニヤブソテツの亜種とされているシダで、 時に波しぶきのかかるような海岸近くに限って生えます。 葉はより小さくて厚く、 羽片は普通6対以下と少ないです。 ヤブソテツの仲間としては、 最も北方まで分布します。
 
葉の長さ : 10~30cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 海岸の岩場
分布 : 北海道、 本州、 四国(高知)、 九州(福岡)

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​