オニヤブソテツ

鬼のようにいかつい海岸のシダ

  • 海岸近くの岩場に多い。
    写真 / 2023.12.12 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 根茎を直立させて葉を出す。
    厚く光沢の強い葉で潮風や直射日光に耐える。
    亜種のヒメオニヤブソテツはより小さい。
    写真 / 2023.10.22 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 羽片。
    基部でもっとも幅広い。
    先になるほど狭くなっていく。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 最下羽片はより丸みが強い。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉先。
    鋸歯はない。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉裏。
    丸い胞子のう群をたくさんつける。
    ちょっと気持ち悪い…?これでシダが嫌いになった人も多いとか。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 胞子のう群には包膜がかぶさる。
    包膜の中心はふつう黒い。
    下は包膜が外れたもの。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉柄。
    茶色っぽい鱗片が多い。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片は少ない。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    とてもテカテカ。
    写真 / S.Ikeda

特徴

濃緑色でテカテカの海岸近くに多いシダ。 内陸寄りに多いナガバヤブソテツよりも葉は厚みがあり、 羽片は基部で一番幅広く、 先に行くにしたがって細くなっていきます。 庭園によく植えられる、 人との関わりが深いシダの1つです。
 
葉の長さ : 60cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 海岸近くの岩場や林縁斜面
分布 : 日本(本州, 四国, 九州, 琉球), 朝鮮, 台湾, 中国, インドシナ半島など

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​