オオバヤシャゼンマイ(雑種)

90度くらいの角度に注目!

  • 渓流が近めのところに多い。
    別名オクタマゼンマイ。
    写真 / 2024.4.20 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 根茎を直立させて葉を出す。
    出ているのは全て光合成のみする栄養葉で、 胞子葉をつけるのはまれ。
    写真 / 2024.4.20 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 葉先。
    ゼンマイよりもスリムな感じ。
    写真 / 2024.4.20 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 最下羽片。
    それぞれの小羽片は細長い卵形。
    写真 / 2024.4.20 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 小羽片基部の裏。
    栄養葉なので胞子のう群はない。
    写真 / 2024.4.20 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • この基部の角度に注目。
    ゼンマイが180°、 ヤシャゼンマイが40°くらいで、 本種はその中間の90°くらい。
    写真 / 2024.4.20 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    鱗片はなくて、 綿毛が少しある。
    写真 / 2024.4.20 神奈川県相模原市 S.Ikeda

  • 車道沿いの金網に生えたもの。
    ダム建設などでヤシャゼンマイが絶滅しても、 そこから離れた場所で雑種として生き残っていることがある。
    写真 / 2023.9.21 高知県北川村 S.Ikeda

特徴

山菜で有名なゼンマイとヤシャゼンマイの雑種と考えられているシダ。 ヤシャゼンマイが渓流沿いに生えるので、 その近くで見られることが多いです。 それぞれの長い卵のような形をした小羽片の基部は、 角度が90度くらいで、 両親の中間くらいなことが良い見分けポイントです。
 
葉の長さ : 40~80cm
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 渓流近くの林内など
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

見られる散歩道