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ゼンマイ

新芽は綿毛で覆われた山菜なシダ

  • 人里の林縁に多い。
    写真 / 2021.4 千葉県 S.Ikeda

  • 胞子のうをつけない栄養葉。
    林道でよく見られる。
    これを意識しながら森を歩いてみよう。
    写真 / 2024.5 千葉県 S.Ikeda

  • 葉先。
    あまりすき間はない感じ。
    写真 / 2024.5 千葉県 S.Ikeda

  • 羽片。
    それぞれの小羽片は卵形。
    写真 / 2024.5 千葉県 S.Ikeda

  • 小羽片。
    基部がほぼ水平で180度。
    ヤシャゼンマイが40°くらいで、 雑種のオオバヤシャゼンマイはその中間の90°くらい。
    写真 / 2023.5 鹿児島県 S.Ikeda

  • 真ん中から出ている茶色が胞子葉。
    光合成はしない。
    写真 / 2021.4 千葉県 S.Ikeda

  • 胞子葉。
    春に出て2週間足らずで枯れる。
    軽く叩くと胞子がたくさん飛ぶ。
    写真 / 2021.4 千葉県 S.Ikeda

  • 葉柄。
    つるつる。
    写真 / 2021.4 千葉県 S.Ikeda

  • 春の新芽。
    食べることができる。
    綿毛がつくのが大きな特徴。 身近なシダの新芽で綿毛がつくのは、 ほぼ本種だけと思っていい。
    写真 / 2026.4 新潟県 S.Ikeda

  • 綿毛の色合いは個体差が大きい。
    これはオレンジのもの。
    写真 / 2026.4 新潟県 S.Ikeda

  • 黒っぽいもの。
    いずれも個体変異の範囲内。
    写真 / 2026.4 新潟県 S.Ikeda

  • 栄養葉の新芽。
    いわゆる「女ゼンマイ」。
    食用とされるのは基本的にこっち。
    写真 / 2026.4 新潟県 S.Ikeda

  • 綿毛を外すと…
    中につやつやの渦巻きがあり、 平っぽい。
    写真 / 2026.4 新潟県 S.Ikeda

  • 胞子葉の新芽。
    いわゆる「男ゼンマイ」。
    食べられるが、 あまり一般的ではない。
    写真 / 2026.4 新潟県 S.Ikeda

  • 拡大。
    ツブツブの胞子のうがあり、 膨らむ。
    綿毛に覆われて見えないときは、 触って判別するのが早い。
    写真 / 2026.4 新潟県 S.Ikeda

  • 栄養葉の一部に胞子葉がついたもの。
    ハゼンマイと呼ばれるが、 別種ではなく奇形。
    人による草刈りが頻繁な場所でよく見られる。
    写真 / 2024.5 千葉県 S.Ikeda

  • 平面写真。
    胞子葉と栄養葉で見た目が大きく違う。
    写真 / S.Ikeda

特徴

里山にありふれた身近なシダ。 光合成をする緑色の栄養葉は大きく、 卵形の小羽片がいくつもついた形をしています。 茶色の胞子葉は小さめで、 春に短期間だけ出して胞子を風で飛ばします。 新芽は渦巻状で綿毛に覆われ、 山菜として有名です。
 
葉の長さ : 栄養葉は20~80cm
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)、 春は新芽
生える場所 : 低地の林縁など
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 琉球(久米島以北)、 朝鮮、 台湾、 中国、 インドシナ半島、 南アジアなど

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。

男ゼンマイと女ゼンマイ

ゼンマイは特徴のところに書いてあるように、 胞子葉と栄養葉の2種類の葉っぱを出します。 つまり、 山菜として収穫する新芽も、 2種類あるということになります。
 
実際それぞれに俗称がついており、 胞子葉の新芽は「男ゼンマイ」、 栄養葉の新芽は「女ゼンマイ」と呼ばれています。 この言い方は葉の違いだけ、 つまり生物学的な性別の違いを示しているわけではないので注意が必要です。
 
一般的に食用にされるのは女ゼンマイの方。 男ゼンマイも食べられますが、 硬めであまり食用向きではないです。 この2つは、 綿毛で覆われているとどちらかわかりにくいですが、 男ゼンマイの方が膨らんでいて胞子のうでザラつくため、 軽くもむだけでも区別できます。

  • 2種類の葉の新芽の比較(綿除去済)。
    胞子葉の方は、 葉身部分が膨らむ。
    写真 / S.Ikeda

体験・遊び

ゼンマイの新芽は綿毛に覆われていますが、 食べる際に取り除いた綿毛も、 布団の綿、 布へ加工、 さらには釣りの疑似餌のテンカラ毛鉤の材料など様々なものに利用されてきました。
 
家庭でも手毬(てまり)と呼ばれるものは自作することができます。 手毬は江戸時代に流行った伝統工芸品で、 新潟県の「栃尾てまり」、 和歌山の「紀州てまり」など多くの産地が知られています。 このような職人技で仕上がった伝統物は、 幾何学的な模様で精密に美しくて飾り用として人気ですが、 弾みを楽しんだり、 お手玉のように遊ぶこともできます。 手毬はゼンマイなどの乾かした綿を固めて芯にして色糸で巻きつけて作りますが、 遊び用のシンプルなものであれば、 糸でササっと簡単に作ることができます。

  • 白糸で作ったシンプルな手毬。
    日本各地の特定の地域では、 職人により伝統的な手毬が作られている。 幾何学的な模様でとても美しいので、 調べてみるのもおすすめ。
    写真 / S.Ikeda

  • 新芽から取り除いた綿毛。
    手毬のほか、 様々なものの材料とされてきた。
    写真 / S.Ikeda