日本にデンジソウ科はデンジソウとナンゴクデンジソウの2種が分布しますが、 湿地の埋め立てや除草剤などによって激減しました。 環境省の第5次レッドリスト2025ではデンジソウが準絶滅危惧(NT)なのに対し、 ナンゴクの方は2ランクも上の絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されています。 見つけたら、 四葉のクローバーのように幸運が訪れるかもしれません。
ただ、 園芸用に売られていた本種が、 関東地方などで野生化してきてるともいわれています。 たとえ絶滅危惧種でも、 本来生えてない場所に人が持ち込んだものは立派な「外来種」です。 育てられなくなったから野外に植える…なんてことは絶対にしないように!!!
ナンゴクデンジソウ
亜熱帯の水田に生えるクローバーなシダ
特徴
日本では九州以南の田んぼなどに生える水生シダ。 四葉のクローバーのような見た目をしていて、 シダなので花は咲かず、 葉柄基部や根茎に胞子のう果をつけます。 名前はデンジソウより南方に生え、 葉形が田の字に似ていることが由来です。
葉幅 : 1~4cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 田んぼや湿地
分布 : 九州、 琉球、 アジアの熱帯・亜熱帯広域
開発や除草剤で絶滅危惧種に
海外では食用に!
日本では絶滅危惧種とされるナンゴクデンジソウですが、 中国南部やインドネシア、 タイ、 ラオスなど熱帯の東南アジア地域では、 水田でより普通に見られ、 食用にして親しまれています。 主に葉を、 お浸しや和え物、 スープなどにされます。
もしこのような地域に旅行に行く機会があれば、 せひ四葉を目印に探してみてください。
