リュウビンタイ

竜のごとく迫力満点なシダ!

  • 海岸近くの低山に生える。
    写真 / 2024.7 三重県 S.Ikeda

  • ジグザグに羽片を出す。
    数mの葉が四方に広がって迫力満点。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • 根茎を直立させて葉を出す。
    ヘゴなどと違い、 木のようにはならない。
    写真 / 2021.8 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 羽片。
    7から15対の小羽片がつく。
    写真 / 2024.7 三重県 S.Ikeda

  • 葉裏。
    小羽片の基部はややVの字形。
    胞子のう群をフチ沿いにつける。
    写真 / 2024.7 三重県 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群はフチより約1mm内側につく。
    脈は単条か2又になる。
    写真 / 2024.7 三重県 S.Ikeda

  • 本当の葉脈間に、 脈のような「偽脈」がある。
    本種はフチから太脈の中間くらいまで伸びるが、 2又に挟まれていないものは長くなる傾向がある。
    ホソバリュウビンタイとオガサワラリュウビンタイは太脈近くまで伸びる。 ヒノタニリュウビンタイとリュウビンタイモドキはない。
    写真 / 2024.7 三重県 S.Ikeda

  • 胞子のう群。
    胞子のう壁が多細胞でできていて厚く、 それぞれの胞子のうは独立する。
    小笠原に分布するリュウビンタイモドキは、 それぞれが完全にくっついて単体胞子のう群になる。
    写真 / 2024.7 三重県 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    黒い托葉が多くつく。
    竜のウロコに例えられた。
    写真 / 2024.7 三重県 S.Ikeda

  • 葉軸。
    毛状鱗片が多い。
    羽片の基部がふくれる。
    写真 / 2024.7 三重県 S.Ikeda

  • 新芽。
    巨大なグルグル。 竜の杖?
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

特徴

亜熱帯を代表する巨大なシダ。 竜のツバサのように広げる葉がとてもカッコいいです。 葉柄基部に黒色の托葉がつき、 これが竜鱗(りゅうりん)に例えられ、 それが変化して現在の名前になったと考えられています。
 
葉の長さ : 60~300cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 本州(千葉以西)、 四国、 九州、 琉球、 台湾、 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​