ヘゴ

本州(ほんしゅう)にも生える(はえる)トゲトゲの()(せい)シダ

  • 明るい(あかるい)(はやし)(えん)生える(はえる)
    写真(しゃしん) / 2023.10.20 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

  • いるだけで太古(たいこ)(もり)感じ(かんじ)させる。
    とてもカッコいい。
    写真(しゃしん) / 2021.9.17 鹿児島(かごしま)(けん)奄美(あまみ)大島(おおしま) S.Ikeda

  • 枯れ(かれ)()多く(おおく)残っ(のこっ)(みき)隠す(かくす)
    (ほん)(しゅ)大きな(おおきな)特徴(とくちょう)
    写真(しゃしん) / 2023.10.20 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

  • 1(まい)()大きい(おおきい)(なが)さ2mになる。
    (じく)部分(ぶぶん)鱗片(りんぺん)茶色(ちゃいろ)っぽい。
    写真(しゃしん) / 2023.10.22 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

  • ()(しょう)(はね)(へん)
    フチに鋸歯(きょし)がある。
    写真(しゃしん) / 2023.10.20 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

  • ()(うら)胞子(ほうし)のう(ぐん)をつける。
    大きな(おおきな)(かぶ)でないと(なか)々つけない。
    写真(しゃしん) / 2021.9.17 鹿児島(かごしま)(けん)奄美(あまみ)大島(おおしま) S.Ikeda

  • 胞子(ほうし)のう(ぐん)円形(えんけい)
    中心(ちゅうしん)(みゃく)寄り(より)につける。
    (つつみ)(まく)がある。
    写真(しゃしん) / 2023.10.20 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

  • 葉柄(ようへい)
    大きな(おおきな)トゲが多く(おおく)刺さる(ささる)痛い(いたい)
    写真(しゃしん) / 2023.10.20 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

  • ()(じく)表面(ひょうめん)
    細かい(こまかい)茶色(ちゃいろ)鱗片(りんぺん)多く(おおく)ある。
    写真(しゃしん) / 2023.10.20 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

  • ()(じく)裏面(りめん)
    小さな(ちいさな)トゲがまばらにある。
    写真(しゃしん) / 2023.10.20 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

  • (みき)多数(たすう)()絡み合っ(からみあっ)てできたもの。
    ()(あと)見え(みえ)ない。
    写真(しゃしん) / 2023.10.20 鹿児島(かごしま)(けん)屋久島(やくしま) S.Ikeda

特徴(とくちょう)

ヤシの()のように育つ(そだつ)大きな(おおきな)シダ。 琉球(りゅうきゅう)多い(おおい)ヒカゲヘゴとよく間違わ(まちがわ)れますが、 ヒカゲヘゴほど高く(たかく)育た(そだた)ず、 枯れ(かれ)()垂れ(たれ)長く(ながく)残る(のこる)こと、 葉柄(ようへい)にトゲが多い(おおい)ことなどが(ほん)(たね)特徴(とくちょう)です。 本州(ほんしゅう)四国(しこく)にもわずかに()られますが、 ()のように高く(たかく)育ち(そだち)ません。
 
(たか)さ : 4mになる
観察(かんさつ)時期(じき) : 一年中(いちねんじゅう)(常緑(じょうりょく)(せい))
生える(はえる)場所(ばしょ) : (はやし)(ゆかり)など
分布(ぶんぷ) : 日本(にっぽん)(本州(ほんしゅう)(伊豆半島(いずはんとう)紀伊(きい)半島(はんとう), 八丈島(はちじょうじま)), 四国(しこく), 九州(きゅうしゅう), 琉球(りゅうきゅう), 小笠原(おがさわら)), 台湾(たいわん), 中国(ちゅうごく), (みなみ)アジア, インドシナ半島(いんどしなはんとう)

正確(せいかく)(しゅ)判定(はんてい)は、 形態(けいたい)細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。 ​

ヘゴ()のシダ

ヤシの()のようなものを多く(おおく)含む(ふくむ)熱帯(ねったい)のシダです。 日本(にっぽん)ではヘゴのほかに、 琉球(りゅうきゅう)ヒカゲヘゴやクロヘゴ、 小笠原(おがさわら)にマルハチやメヘゴなどが分布(ぶんぷ)します。 クサマルハチやチャボヘゴのように高く(たかく)育た(そだた)ない種類(しゅるい)もあります。
 
見た目(みため)()ですが、 (みき)不定(ふてい)()集まっ(あつまっ)てできたもので、 年輪(ねんりん)をつくる成長(せいちょう)(肥大(ひだい)成長(せいちょう))をしません。 このことから()ではなく「()(せい)シダ」として分け(わけ)られています。
 
太古(たいこ)から生え(はえ)ているイメージが強い(つよい)ですが、 実際(じっさい)繁栄(はんえい)始め(はじめ)たのは恐竜(きょうりゅう)絶滅(ぜつめつ)する(まえ)(はく)亜紀(あき)くらいで、 比較的(ひかくてき)新しい(あたらしい)グループのシダだったりします。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

桫欏(ヘゴ)の()九州(きゅうしゅう)方言(ほうげん)でシダの総称(そうしょう)(てき)意味(いみ)をもつといわれています。 このためオシダ()のイワヘゴやタニヘゴのように、 ヘゴ()とは分類(ぶんるい)大きく(おおきく)異なる(ことなる)シダにもヘゴとつけられていることがあります。