本種は近年、 都市のヒートアイランドや温暖化対策の一環で、 屋上緑化などに用いる資材として注目されています。
これは急激な高温や乾燥に強く、 数週間水がなくても生きていけるしぶとさをもっていることが1つの理由です。 スナゴケ類の多くは葉先に透明な部分があり、 これが植物体の温度上昇を和らげるなどの効果があるといわれています。
エゾスナゴケ
緑化にも使われる黄色いコケ
特徴
明るい土上によく生えている星形のコケ。 全体黄色っぽくて、 葉先だけ白く見えます。 名前には北海道を意味する蝦夷(えぞ)がつきますが、 涼しい地域を中心に広く分布します。
大きさ : 高さ1~3cm、葉の長さ約2.5mm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 日なたの土上など
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 朝鮮、 中国、 ベトナム、 極東ロシア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。