ホソバイヌワラビ

細かい葉の上に子どもを作るシダ

  • 山地の湿った林内に生える。
    写真 / 2024.6 岐阜県 S.Ikeda

  • 根茎を直立から斜上させて葉を出す。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • 葉先。
    なだらかに細くなる。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • 羽片。
    ツヤがなくやわらかめ。
    ヤマイヌワラビより細かく切れ込む。
    変種のトガリバイヌワラビよりは浅い。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • 最下羽片。
    やや短めになる。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • 葉軸の表面。
    よく丸い塊っぽいのがつく。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • これは無性芽。
    本種の大きな特徴で、 秋につけることが多い。
    トガリバイヌワラビは無性芽をつけない。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • 表面の軸上。
    長いトゲが多い。
    やわらかいので、 触ってもチクチクする程度。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群は楕円形で、 ややカマ状に曲がる。
    やや脈寄りにつける。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    明るめの茶色の鱗片が多い。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片はほとんどつかない。
    羽軸の裏側には細かい毛が多い。
    写真 / 2024.11 新潟県 S.Ikeda

特徴

細かく切れ込む葉が「細葉」と例えられたシダ。 近縁のヤマイヌワラビよりも葉の表面のやわらかいトゲが目立ち、 葉軸上に自分のクローンである無性芽をよくつけます。
 
葉の長さ : 30~80cm
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の湿った林内や林縁
分布 : 本州、 四国、 九州、 屋久島、 朝鮮、 台湾、 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​