21世紀の森と広場

モモ

魔除けの力がある木

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特徴

春、 枝にびっしりと咲く花は、 華やかです。
古代から中国でモモには魔よけの力があるとい伝えられてきました。 それが日本に伝わり、 桃の節句やひな祭り、 桃太郎伝説につながったと考えられています。
花を愛でる品種「ハナモモ」の紹介はこちらをご覧ください。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

比較的背の低い木です。

  • 写真 / htanaka

縁がギザギザの細長い葉っぱ。 互生(葉が枝に交互につくこと)です。

  • 細長い葉っぱは、 近い仲間のウメやサクラとかなりイメージが異なる

葉が出てくると同時に咲きます。 柄の短い花が枝先に並んで咲きます。

  • 白鳳という食用の品種の花
    写真 / htanaka

  • 桜の花に似ているが少し大きい
    写真 / MayaN

  • 柄の短い花が枝先に並んで咲きます。
    写真 / htanaka

実の表面にビロードのような毛が生えています。 果実はよい香りがして食べられます。 (品種により実の大きさには差があります。 また実がならない品種、 実が食用に向かない品種もあります。 )

  • 桃の実は表面にビロードのような毛が生えています。 真ん中のお尻のような割れ目が特徴。

  • 市販の桃の実。 半分に切ると真ん中には大きな種が1個は入っている。
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

毛むくじゃらの冬芽は個性的です。

  • ふわふわの毛の生えた冬芽は、 特徴がある
    写真 / MayaN

  • 冬芽が枝先に並ぶ様子も個性的
    写真 / MayaN

人との関わり

中国ではモモは邪気を払う木として尊ばれてきました。 それが日本に渡来して、 桃太郎伝説やモモの節句・ひな祭りにつながったと考えられます。

桃仁は桃の種の核を取り出して、 日干ししたものです

  • 3月3日の桃の節句のひな祭りは、 女の子の健やかな成長を願う。
    写真 / MayaN

名前の由来

実が多くつくことから「百(モモ)」、 または実が赤いことから転じて「燃える実」→「燃え実」→モモとなったという説もあります。

その他の情報

モモはスモモ(プラム)やアーモンドと近い仲間でよく似ています。

  • すももの実。 すもも(プラム)はモモと似ているが、 冬芽や実の表面に毛がないので区別できる。
    写真 / MayaN

関わりが深い生き物

バラ科植物を食べるイモムシ・ケムシが葉を食べます。 モモノゴマダラノメイガやモモスズメなど、 「モモ」の名前がつけられたガもいます。
おいしいモモの実には、 昼間はムクドリやヒヨドリなどの鳥が、 夜間は夜行性のアケビコノハなどの果物の汁を吸うガがやって来ます。

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