高さ5~15m。 植えられたものは、 剪定されなくても自然ときれいにまとまった樹形になります。
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特徴
咲き始めの花が頭巾をかぶった「山法師」のようなのでこの名前がついたと言われています。 満開の時には横に長く伸びた枝に白い花が沢山上を向いて咲きます。
秋にみのる赤い実はマンゴーのような味で美味しいです。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
対生(枝の同じ場所から2枚ずつつくこと)です。
枝先に集まって付きます。 丸みのある楕円形で、 先は鋭く尖り、 縁は波打ちます。
花
初夏に葉が出た後に花が咲きます。 花びらに見えるのは総苞片(そうほうへん)といい葉が変形したものです。 中心にある塊が、 じつは本当の花。 20~30個集まった花です。
ハナミズキとよく似た花ですが、 花の時期が1か月ほど遅く、 同時期に見られることはないです。 (気候変動により、 近年は花の咲く時期の変動が大きく、 花の時期が重なる可能性があります。 )
実
果実は赤い球形です。 中には核(種が硬い殻につつまれたもの)が1~5個入っています。
食べることができ、 甘味が強く果実酒などにも向いています。
幹・枝
赤みがかった濃い茶色。 老木では不規則にはがれ、 まだら模様になります。
枝には皮目(ひもく、 樹皮の割れ目)が多く見られます。
冬芽・葉痕
葉芽は、 すっととがっています。 花芽は、 下の方がぷっくりしたしずく型です。
人との関わり
・ヤマボウシは雲仙温泉の初夏の風物詩であり、 九千部岳(くせんだけ)や妙見岳(みょうけんだけ)のヤマボウシの群落は雪が降ったように山を彩ります。
・実がクワの実と似ていることからヤマボウシのことを「ヤマグワ」と呼ぶ地方も多くあります。
名前の由来
「山法師」は本来延暦寺の僧兵を意味します。
花(花序)を僧兵の頭に、 花弁状の総苞片を僧兵の白い頭巾に見立てたためにこの名がつけれたとされます。
学名のkousaは、 ヤマボウシの箱根地方の方言「クサ」にから来たと言われています。
関わりが深い生き物
白く大きな総苞片は、 虫に花がここにあることを知らせる広告塔であり、 着地の下手な甲虫たちのためのヘリポートでもあります。 ハナムグリなどが蜜や花粉を食べます。
甘い実にはスズメバチ、 チョウ、 甲虫・・・などがやって来ます。 ヒヨドリや、 哺乳類のサルやタヌキもこの実が大好きです。
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