高さ15m程の高木になります。 街路樹としてよく植えられます。
秋は美しく黄葉するので目立ちます。
ナンキンハゼ
色とりどりの紅葉が美しい!
特徴
秋には紅葉し白い実との対比がきれいです。 紅葉がきれいなので街路樹としても植えられています。
種の周りの白い部分は、 蝋(ロウ)を採るために栽培されていました。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉は互生。 独特な葉の形は一度覚えると忘れません。 秋の紅葉の美しさは別格で思わず絵に描きたくなります。
秋、 白い実と鮮やかに紅葉した葉のコントラストが見事です。
花
7月頃に枝先に黄色い小さい花を多数つけ、 6㎝~18㎝の房状になります。 上部には多数の雄花、 下部には1から3個の雌花を付けますがものによっては雌花がないこともあります。
つよーい香りがします。
実
実は10~11月頃になり、 扁球形(丸い巾着のような感じ)の褐色です。 3つに割れ、 中には3個ほどの白い種子が入っています。 種子は白いすべすべとした蝋(ろう)物質の皮に包まれています。 この白い部分は鳥が大好きでよく舐めにきます。
幹・枝
樹皮ははじめは滑らかで灰褐色ですが、 のちに不規則に縦に裂けていきます。
冬芽・葉痕
おにぎり型の白っぽい小さな芽です。 葉痕の維管束痕は3つで、 小さなお顔に見えます。 お顔の左右に、 耳のような、 帽子の飾りのようなもの(「托葉」という)があります。
人との関わり
中国(山東省から雲南省)の原産で本州から琉球で栽培されていました。 栽培の目的は蝋(ロウ)の採取、 家具、 器具などの用材用でしたが、 現在は街路樹としても利用されています。
名前の由来
中国原産なので「ナンキン」。
秋に紅葉し、 蝋とった櫨(はぜ)の木と似た性質を持つことから「ハゼ」と名前につきました。
性格
成長が早く、 あっという間に大きくなる木。 種から増えるので、 いたるところに増えるガツガツ系。 枝は横にも広がるので、 ぐいぐい場所を占有しようとします。
体験・遊び
昔は実から蝋を取っていたので、 実を集めて蝋を作ってみましょう。 たくさんの実をゆでると蝋が浮いてきます。 上澄みを集め芯を入れます。
見られる場所
執筆協力 : 「性格」「体験・遊び」岩谷美苗 執筆