緑化推進拠点(千葉)

アセビ

毒で嫌われ繁栄する

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特徴

春にすずらんのような花が咲きます。 常緑で花がきれいなので日本庭園などによく植えられます。 シカに植物が食べつくされた森でもアセビは毒があるので、 食べられずに残されます。 昔この毒を利用して天然の殺虫剤を作っていました。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

株立ちになり、 背の低い木です。 山では岩場や尾根すじなどに生えています。

  • 広葉樹の下もわりと好き
    写真 / MayaN

皮のような質感の葉で、 あさいギザギザがあります。

  • 葉は変異が大きい
    写真 / MayaN

  • 春の新葉は赤く目立つ
    写真 / MayaN

ふさになった白い花が木に沢山さきます。 ピンク色の品種もいくつかあります。

  • 小さな花が房状になって咲く
    写真 / MasakoT

  • スズランのような花
    写真 / MasakoT

  • 花色がピンクの品種
    写真 / MayaN

丸い実がなり、 熟すと種がこぼれ落ちます。

  • 実は上向きにつく
    写真 / MasakoT

  • 未熟な実
    写真 / MasakoT

  • 実からは乾いた種が出てきます
    写真 / MayaN

幹・枝

成長は遅いのですが、 太くなってくると樹皮が縦に割れてきます。

  • 樹皮は縦に裂け、 ねじれるように成長する
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

常緑樹ですが、 春の芽吹きの前に芽を見ることができます。 この1つの芽にはたくさんの葉と花を格納しています。

  • 側芽が大きく、 頂芽は小さめ
    写真 / MasakoT

人との関わり

有毒植物なので、 昔は葉を煎じて殺虫剤を作って便所のウジ殺しや家畜の皮膚病などに利用していたそうです。

  • 葉で殺虫剤を作っていた
    写真 / MayaN

名前の由来

アセビは漢字で馬酔木と書き、 食べた馬が毒で「足痺れる」が縮まってアシビになったといわれます。 他にも悪し実からアセビなど諸説あります。

  • 花も葉も枝も全部有毒
    写真 / MayaN

性格

成長が遅めの、 のんびりタイプ。 小さな木でも100年200年生きてるかもしれません。 でも怖い毒を持っています。 枝葉花全部に毒があり、 食べると呼吸中枢神経を麻痺させます。

  • 小さいけど意外と長生き
    写真 / MayaN

体験・遊び

アセビが多い山などに行ったら、 シカなど草食動物の足跡やフンを探してみよう。

  • 鹿の糞は小さくてコロコロ、 匂いはない。
    写真 / MayaN

関わりが深い生き物

ヒョウモンエダシャク(ガ)やコツバメ(チョウ)の幼虫が毒のある葉を食べます。 シカの生息地では、 シカはアセビは食べませんので、 いたるところにアセビが生えています。

執筆協力 : 岩谷美苗

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