緑化推進拠点(千葉)

ウメ

冬景色を美しくかざる花

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特徴

真冬を華やかにする花の代表種です。
長生きで老木になっても元気に芽吹くことから、 縁起の良い木とされています。
純和風なイメージですが、 じつは元々中国に生えていた木です。 弥生時代に日本に伝わったと言われています。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

太い枝から小枝が上に伸びる枝ぶりは独特で冬はよく目立ちます。

  • 真冬に花が咲いた姿はよく目立つ
    写真 / MayaN

  • 夏の姿。 冬ほど目立たず、 ウメと気づかないことが多い。
    写真 / MayaN

先端が急に細くすぼまった形。 ふちにはギザギザがあります。 品種によって形は少しずつ異なります。

  • 写真 / MayaN

梅の品種は1000種類もあると言われています。 花の色はもちろん、 花びらの数や香り、 実の大きさまで色々な品種があります。
アンズと交配した品種もたくさんあります。 それらは花が遅めで寒い所でも育つ特徴があります。

  • 「白加賀(しらかが)」は実を食用とする梅の代表。
    写真 / MasakoT

  • 「豊後(ぶんご)」はアンズの血がこく入った品種群。 がくや枝が赤い。
    写真 / MasakoT

  • 「未開紅(みかいこう)」花が開く前の方が色が濃い。
    写真 / MasakoT

6月ごろに実ります。 梅が実るころ降る長雨なので「梅雨」と書きます。 未熟な青い実は毒があります。
梅干しや梅ジュース、 梅酒に使われます。

  • 「白加賀(しらかが)」の実
    写真 / MasakoT

  • 梅干し作りは夏の風物詩。
    写真 / ShinyaN

幹・枝

不揃いな割れ目が入りります。

  • 写真 / MayaN

冬芽・葉痕

緑がかった枝に赤い冬芽が目立ちます。

  • 写真 / MasakoT

  • 写真 / MasakoT

人との関わり

ウメは、 日本文化にとっては、 花も実も主役とも言える木です。
12か月折々の花や自然が描かれた「花札」でも梅の花が2月に登場します。

  • 写真 / sasa(イラストACより、 転用不可)

名前の由来

青梅を燻したものを烏梅(うばい)といい、 これが中国から渡来したことから、 ウバイ→ウメとなったと言われています。

  • 青梅を燻してつくられた薬、 「烏梅(うばい)」
    写真 / フォトライブラリー(転用不可)

その他の情報

・「梅にウグイス」と言われますが、 実は梅の花によく来る緑色の鳥はメジロです。
・「桜切る馬鹿、 梅切らぬ馬鹿」ということわざがあります。 これは、 サクラは切ると弱ってしまうが、 ウメはしっかり剪定し手入れしないと良い花も実も期待できないという意味です。
・真冬に咲くのですが、 じつは寒がり。 長野県の高地や北海道に植えられているものはウメとアンズとの交配種になります。

  • 梅にきたメジロ
    写真 / MasakoT

関わりが深い生き物

6月頃、 ウメの周りをひらひらとウメエダシャク(ガ)が飛びかいます。
花にはミツバチ、 ハナアブ、 ハエの仲間などの昆虫の他に、 メジロやヒヨドリがよく来ます。 梅干しを食べられるのは、 これらの虫や鳥のお陰です。

  • 梅にウグイスではなく、 ウメにメジロ。
    写真 / MasakoT

  • 暖かい日には、 ハエもよくやって来る。
    写真 / MasakoT

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