緑化推進拠点(千葉)

キョウチクトウ

暑さに負けない!真夏に美しい花を咲かせる

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特徴

インド原産で暑さにとても強い木です。 花の少ない真夏に美しい花をたくさん咲かせ、 私たちを癒してくれます。
葉、 枝、 花、 全部に強い毒がありますので、 絶対に口に入れたりしないでください。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

あまり高くならず枝は横に広がるように伸びます。 冬はばっさり切り込まれても、 生命力が抜群に強く、 翌年には伸び伸び枝を伸ばして花を咲かせます。

  • 夏を彩るこんもりした木
    写真 / MayaN

  • 白花もきれい
    写真 / MayaN

  • どんなに刈りこまれてもまた伸び伸びと育つ
    写真 / MayaN

  • 工場の緑化木として植えられた
    写真 / MayaN

6~12cmの細長い葉っぱ。 厚みがあります。

  • 細長くて竹のよう
    写真 / MayaN

  • 葉の真ん中の主脈は白く目立つ
    写真 / MasakoT

  • 葉の裏は主脈が出っ張る
    写真 / MasakoT

  • 裏に気孔を守る白い毛の生えた小さな穴がある
    写真 / MasakoT

色んな色の花があります。

  • よく見かける八重咲のピンク花
    写真 / MayaN

  • 一重咲きの花は気品がある
    写真 / MayaN

  • 白花もある
    写真 / MayaN

  • 花弁が分かれている様に見えるがじつは付け根でくっついている!
    写真 / MayaN

  • 有毒だが蕾も可愛いらしい
    写真 / MasakoT

  • 花弁の付け根はラッパのように筒状
    写真 / MayaN

  • 花弁の内側にサギの羽の様な副花冠がついている
    写真 / MasakoT

  • 毛のある長い雄しべがネジネジしてまとまっている
    写真 / MayaN

  • 雄しべが隠して外から見えない雌しべは京都タワーの様な形
    写真 / MayaN

  • 散る時も花弁はくっついている
    写真 / MayaN

綿毛のついた面白い種が細長いさやから出てきますよ。

  • 若い実は葉に擬態しているかも?
    写真 / MayaN

  • 二つにパカッと割れた実
    写真 / MasakoT

  • 結実は珍しいので綿毛がついた種はなかなかお目にかかれない
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幹・枝

若い枝は緑色で時間が経つとうすい茶色になりますが、 どちらも強く、 しなります。
剪定した切り口から出る樹液は、 直接はだに触れないよう注意。 周囲の土壌、 生木を燃やした時の煙にも毒があるので要注意。

  • 切ると透明な樹液が出る
    写真 / MayaN

  • 全体的に薄茶色の幹になる
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

冬芽はすらっとしています。

  • 赤茶色の花の冬芽には毛が目立つ
    写真 / MasakoT

  • 三枚の葉がセットされている
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  • 真ん中の冬芽に花は付くかな?
    写真 / MasakoT

  • ぐんぐん伸びる冬芽
    写真 / MasakoT

名前の由来

葉がハサミに似ていることから鋏(ハサミ・キョウと読む)。 葉が竹にもにていることから竹と書いて鋏竹(協畜)。 モモのようなきれいな花ということで桃。 三つ合わせて夾竹桃(キョウチクトウ)となりました。

その他の情報

全体に強い毒があるので、 絶対に口には入れないで下さい。 この木の枝をハシにしたり、 バーベキューのクシにして、 中毒を起こす事件が起きているのです。 でもこの毒が心臓の薬にもなります。

性格

インド原産で、 竹やモモに似ていると言われ、 花の少ない夏に咲き誇り、 ガツガツ下から枝葉を出します。 全部切っても不死鳥のごとく枝葉を出します。 有毒植物で、 葉を食べた動物は死んでしまいます。 南ではきっと激しい生存競争があるのでしょう。 強くなくては生き残れません。

  • 下からどんどん新しい枝を出す
    写真 / minaei

体験・遊び

キョウチクトウの枝を切ると、 三角の髄(芯の部分)があります。 良く見ると新しい緑の枝は三角の形をしています。 観察してみましょう。 有毒植物ですが、 触るのは大丈夫です。

  • 中が三角
    写真 / minaei

  • 1年枝は中も外も三角
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

関東地方以南では、 南方系のオサヨコバイがつき汁を吸います。
黄色いアブラムシがびっしりつくことがあり、 そのアブラムシを食べに、 テントウムシなどがやって来ます。

執筆協力 : 岩谷美苗

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