高さ15mを超えるまで成長します。 上にいくほど広がってこんもりとした樹形になります。
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特徴
クリの実は、 秋を代表する木の実です。 森に自然に生えている木はヤマグリ、 ジバグリと呼ばれたりします。
じつは昔はクリは今よりずっと人々にとって大切な木でした。 クリの実は重要な食料になり、 クリの木材は加工しやすい上に腐りにくいので建物や道具を作るのになくてはならないものでした。
特に縄文時代は、 多くの地域でクリが人々の生活の中心にあったので「クリの時代」とよばれることもあります。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉の縁は針状にギザギザとなります。 針は緑色です。 (クヌギの葉は良く似ていますが針の色が入らず白っぽく見えます。 )
秋には黄葉しますが、 葉は散ることはなく茶色くなっても枝に残ります。
花
6月頃に咲きます。 新しい葉のわきから紐状に10~15㎝程の花が伸びます。
ひも状のものが雄花が集まったもの。 やや上向きに咲きます。 雌花は基部に1個つきます。
香りがとても強く、 虫が沢山やってきます。
実
その年に咲いた花に実が生ります。 実はとてもおいしいです。 外側は鋭いとげのイガに包まれています。
イガごと落ちた頃が実の食べごろです。
食用の栗は、 丹波栗(たんばぐり)など大粒の品種。 野生のクリの実はずっと小粒です。
幹・枝
灰黒色です。 老木になると大きな割れ目が入ります。 その年の枝は淡い緑色です。
冬芽・葉痕
長さ2~4㎜の程でクリの実に似た丸っこい形をしています。
人との関わり
タンニンを含むクリの材は防虫処理なしでも耐久性があるため、 建物や船、 線路の枕木や浴室の板など色々な用途に使われます。
クリの実は農耕が始まる以前の古代から重要な食糧とされていました。
縄文時代には集落の周辺にクリの木を植え、 建材及び食用として長期的な計画を持って管理していたとされています。
名前の由来
色々な説がありますが、 実の皮が黒っぽい色をしていることから「クロ」→「クリ」と呼ばれるようになったという説が代表的です。
その他の情報
世界で広く食用されてきた栗は4種。
クリ(日本自生種)、 シナグリ、 アメリカグリ、 ヨーロッパグリです。
ですがアメリカグリは1900年初めにクリ胴枯病(クリドウガレビョウ)が流行したため、 ほぼ壊滅状態となり、 今は流通はありません。
関わりが深い生き物
たくさんの動物に大人気の木。 クリの葉は虫の食べあとだらけ。
香りの強いクリの花は、 甲虫やチョウなどたくさんの虫たちのレストラン。 ブラシのような雄花は密を出し、 虫が集まります。
クリの実は、 タヌキ、 イノシシ、 リスなどいろいろな動物の好物です。
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