大磯城山公園

サザンカ(園芸種)

豪華な花で冬の到来を教えてくれる木

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特徴

大きな花が木いっぱいに咲きます。 ツバキの花とよく似ていますが、 冬の初めから花が咲くこと、 また花びらがバラバラに1枚ずつ散ることが特徴です。 サザンカは、 「たき火」の歌に出てくるように冬を代表する花です。
※園芸種にはツバキとサザンカを掛け合わせたものが多くあり、 両者の中間的な性質を持っています。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

公園や庭だと2mぐらいにされていることが多いですが、 自然だと6m程に成るものもあります。

  • 大きく成長したサザンカ
    写真 / MayaN

  • 原種のサザンカの木
    写真 / htanaka

3~7cm程の葉で皮質でテカテカの光沢があります。 周りはギザギザがあります。
サザンカの葉は丈夫で長持ち。 同じ葉が数年間、 木についています。

  • サザンカの葉はツバキの葉とよく似ていますが、 サザンカの葉の方が小さめで裏面の脈のところにだけ毛がはえています。
    写真 / EijiI

  • 原種の葉にもしっかりとギザギザがある
    写真 / htanaka

秋の終わりから冬にかけて大きな花が木いっぱいに咲きます。 花は花びらと雄しべが別々に散るのが特徴です。 品種改良され色とりどりの花が楽しめます。
原種のサザンカは、 花弁が5〜7枚で白色、 香りで虫を呼びます。

  • 一番多く植えられているカンツバキ系の園芸品種。 初冬から早春まで長い間花が咲き続ける。
    写真 / MayaN

  • 原種は一重で純白の花を咲かせる
    写真 / htanaka

  • 香りで虫を呼ぶ
    写真 / MayaN

  • 鳥もやってくる。 花びらの黒い部分は鳥が留まった時についた傷。
    写真 / MayaN

  • 花びらがバラバラに落ちるのがサザンカの特徴
    写真 / MayaN

  • 園芸品種にはいろんな色がある
    写真 / MayaN

  • 園芸品種にはいろんな色がある
    写真 / MayaN

開花した翌年の9月頃に直径1.5~2㎝の球形でうっすら毛が生えた褐色の実が成ります。 10月頃に成熟し三つに割れて黒褐色の種子をのぞかせるようになります。 種子からは油がとれます。
園芸品種には実がなりにくいものが多くあります。

  • ツバキの実とよく似ているが、 毛が生えていて小さい
    写真 / MayaN

  • 熟した実
    写真 / MayaN

  • 完全に熟すと、 割れて中からコロっとした種が出てくる。
    写真 / MayaN

  • 若い実。 毛に覆われてふかふか。
    写真 / MasakoT

  • 花が終わってすぐ。 実になる部分がふわふわ。
    写真 / MayaN

幹・枝

灰褐色でなめらかでスベスベとしており、 表面にはうっすらと毛が生えています。

  • 写真 / MayaN

人との関わり

心材、 辺材ともに紅褐色で、 建築材、 器具材、 彫刻材として用いられます。 種子からとれる油は「かたし油」と呼ばれ椿油とともに用いられています。

名前の由来

ツバキの中国の名前「山茶(サンサ)」から「サザンカ」となったといわれています。

その他の情報

ツバキに比べて耐寒性が弱いため、 自生した原種は四国、 九州、 沖縄、 本州では山口県で見られます

  • 原種の白花のサザンカ。 暖かい場所が好き。
    写真 / htanaka

関わりが深い生き物

花にはメジロやヒヨドリなどが蜜を吸いにやって来ます。 鳥だけではなくハナアブなど小さな昆虫の姿もちらほら。 夜はガが登場し蜜を吸っています。
スズメバチもやって来ますのでご注意を!
葉にチャドクガの食べあとがあれば近寄らないで!

  • チャドクガに葉を食べられても花を咲かせるサザンカ
    写真 / MayaN

  • 花粉と蜜を食べるホソヒラタアブ。
    写真 / MasakoT

  • ツマグロキンバエの体には花粉がいっぱい。
    写真 / MasakoT

  • 夜、 花にやって来たノコメトガリキリガ。
    写真 / MasakoT

  • 夜、 蜜を吸っているキンウワバの仲間。
    写真 / MasakoT

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