見沼田んぼ川口

ニワトコ

美しい上に役に立つ木、 別名は接骨木

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特徴

白い花も真っ赤な実もきれいで目立ちます。 また幹の模様や木の形も面白い木です。 見た目が良いだけでなく、 樹皮や幹、 葉などは薬や道具としても使われてきました。
別名「接骨木(せっこつぼく)」は、 ニワトコの樹皮が骨折を治療するための湿布材に使われたことからきています。

みんなの投稿

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さは6mぐらいまでなります。 下から何本も出た幹が上に行くにしたがって弓のように曲がるので独特の樹形になります。

  • 成長すると6m以上にもなる
    写真 / MayaN

  • 冬姿。 細く長くのびた枝についた大きな冬芽が目立つ
    写真 / MayaN

小さな葉が向かい合って2~6対ついた葉っぱです。 葉をちぎるとアーモンドに似たような独特の香りがします。

  • 小さな葉が2~6対ついた葉っぱ
    写真 / MayaN

  • 葉柄(ようへい※)の付け根に花外蜜腺(かがいみつせん※※)がある
    ※葉柄 : 葉を枝とつなぐ葉の柄(え)の部分
    ※※花外蜜腺 : 花以外の部分から蜜を出してアリを集める器官
    写真 / MasakoT

小さな花が沢山あつまって咲き、 クリーム色の泡のように見えます。 小さな花は、 近くで見ると真ん中の真っ赤な雌しべが目立ちます。

  • 小さな花が集まって咲く
    写真 / MasakoT

  • 小さな花をよくみると赤い雌しべがあるのが分かる。
    写真 / MasakoT

  • 春、 花は木全体に咲いて華やか。
    写真 / MayaN

小さくて真っ赤な実がかたまって実ります。 真っ赤な実の色が、 新緑に映えてきれいです。 この実は鳥の大好物ですが、 人は食べると青臭く美味しく感じられません。 ですが縄文人は果実酒に使っていたことが分かっています。

  • 真っ赤な実が、 新緑に映える
    写真 / MayaN

  • 赤い果実には、 小さな皺のよった種が2~3個入っている。
    写真 / MayaN

  • キミノニワトコの実
    写真 / MayaN

幹・枝

縦縞の模様が入った樹皮です。 木が成長すると深い溝が入ったようになり、 独特の風合いになります。
近い種類のセイヨウニワトコの幹は、 「ハリーポッター」の魔法の杖の材料に使われていました。

  • 縦縞の模様が入った幹
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

赤みのある大きな冬芽は、 太い枝に対生についていて目立ちます。 大きな葉痕は、 お顔に見えます。 維管束痕は3個のものが多いですが、 5個のものもあります。

  • ぷっくりと丸くて大きな芽は花芽
    写真 / Tamacha

  • 大きな冬芽は冬枯れの森でとても目立つ
    写真 / MasakoT

  • 葉芽は細くてスリム
    写真 / Tamacha

  • ふくらんできた花芽。 このお顔の微笑みには、 ありがたみを感じる。
    写真 / Tamacha

  • 葉が伸びてきて踊っているよう。 芽の中につぼみが見えている。
    写真 / Tamacha

人との関わり

葉や枝を細かく切って乾燥させたものは薬になります。 また幹や枝の中心部分には発泡スチロールみたいな髄が詰まっており、 顕微鏡で観察するための切片を作るのに使われます。

  • 髄の部分を乾燥させて、 顕微鏡観察のために使う

名前の由来

ニワトコの名前は、 ミヤツコギ→ミヤツコから転じたと言われています。 この名は「宮仕う木」に由来し、 大昔使われた木幣(神にささげた御札のようなもの)の材料にニワトコが用いられたことからきていると言われています。
別名の接骨木(せっこつぼく)というのは、 ニワトコの幹や枝を煎じて水あめ状にしたものを骨折などの幹部に塗ると直ると言われていることからきています。

関わりが深い生き物

芽吹きの頃から、 アブラムシが集団でつきます。
初夏、 早く熟す実を食べにいろいろな鳥がやってきます。
倒木や枯れた木には、 アラゲキクラゲが発生します。

見沼田んぼ川口 基本情報