緑化推進拠点(千葉)

ボケ

花は美しく実は漢方薬に。 名に似合わず多才な木

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特徴

名前に似合わず、 花はゴージャスで、 実は漢方薬にもなる多彩な木です。
美しいのでつい近づいてしまいますが、 長いトゲに注意してください。
ボケという名前は、 「木になる瓜(うり)」→「木瓜(もっか)」→「もけ」→「ボケ」となったと言われています。

みんなの投稿

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ2mくらいまで大きくなります。 よく枝分かれし、 株立ちの樹形になります。

  • 根元からたくさんの直立する幹を出す
    写真 / MayaN

  • 方々に長く伸ばす枝にはトゲがあるので注意!
    写真 / MayaN

楕円形でふちに鋭いギザギザがあります。 しばしば葉っぱの付け根に丸い托葉が付き特徴的です。

  • 互生で縁のギザギザはクサボケより鋭く数が多い
    写真 / MayaN

  • 丸い襟のような托葉が付くこともある
    写真 / MayaN

  • 枝先の若葉の芽吹きの時は赤いことが多い
    写真 / MasakoT

  • 花の蕾と一緒に出てくる葉っぱは小さくて丸くて可愛いらしい
    写真 / MayaN

両性花と雄花が混ざって咲きます。
春に咲く花は鮮やかで目立ちます。 赤一色の花を咲かせる品種や一本で色とりどりの花を咲かせる品種があります。

  • いろんな色の花を咲かせる品種
    写真 / MayaN

  • 花には2種類ある。 こちらは両性花。 雌しべの目立つ
    写真 / MayaN

  • 雄花。 雌しべが目立たない
    写真 / MayaN

  • 赤一色の木もある。 これが野生種に近い?
    写真 / MayaN

  • ピンクや白の花が混ざって品種は見応えがある
    写真 / htanaka

  • 赤い花でも、 木によって微妙な色の幅がある
    写真 / MasakoT

  • 真っ白な花を咲かせる品種もある
    写真 / MayaN

  • 小さな蕾がふくらんでくる様子も可愛らしい
    写真 / MasakoT

梨を少し小さくしたような実です。
乾燥させてものが漢方薬になります。

  • 長さ5~10㎝程度になる実
    写真 / MasakoT

  • 梨よりもボコボコしていびつな形の実もある
    写真 / MayaN

幹・枝

灰色がかった幹で、 枝はスベスベしていますが、 鋭いトゲがあります。

  • 小さな横長の皮目がある樹皮
    写真 / MayaN

  • 刺さると痛いトゲの断面は円形
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

花芽や葉芽は長い枝の横に付きます。 枝の先端には葉芽が付きます。

  • 写真 / MasakoT

  • 写真 / MayaN

人との関わり

明治、 大正時代に多くの園芸品種が作出されました。 クサボケとの雑種アイノコボケに由来する栽培品種も多く区別が難しい場合があります。 トゲがあるので生垣として用いられることもあります。

  • クサボケの幹は地をはうか斜上し、 葉は全体的に小型でギザギザの先は丸味がある
    写真 / htanaka

名前の由来

実が瓜に似ており、 木になる瓜で「木瓜(もっか)」と呼ばれたことがモケに転じてボケと呼ぶようになったと言われます。

その他の情報

古くから多色多彩な花が人気で、 小さく盆栽にしてよく花屋さんで売られています。

  • 盆栽はお部屋の中でも楽しめる
    写真 / MayaN

  • ただし、 鋭くて長いトゲには注意が必要
    写真 / MayaN

関わりが深い生き物

花にはメジロなどの野鳥が、 蜜をもとめて、 やって来ます。 ハナアブやミツバチなども見られます。

  • メジロが蜜を吸う。
    写真 / MasakoT

  • メジロ。
    写真 / MasakoT

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