日当たりのよい広い場所では枝を大きく広げた樹形になります。 密に植えられると上へしか伸びられません。 光が大好きなので、 日があたるところへ枝を伸ばします。
アメリカスズカケノキ
大きな葉で光をあびてモリモリ生長
特徴
北アメリカ原産のスズカケノキです。 プラタナスとも呼ばれます。 日当たりのよい場所が好きで、 広い場所ではとても大きくなります。 近い仲間のモミジバスズカケノキもよく植えられています。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
10-18cmの切れ込みのある大きな葉で、 柄の中に次の芽の準備をしています。
葉がソーセージのような匂いがします。 ただしこの匂いがする年としない年がある上に、 匂いを感じる人と感じない人がいるようです。
花
花は雌雄別々でどちらも応援団のポンポンのよう。 赤いほうが雌花です。
実
実は枝からぶらさがるゴマ団子のようです。
アメリカスズカケノキの実は1つだけぶらさがります。 (モミジバスズカケノキは、 何個かつらなって実ります。 )
幹・枝
樹皮は若木はまだらにはげ、 迷彩柄のようです。
老木になると幹の成長が遅く樹皮がはがれにくくなり、 褐色のものが多いです。
冬芽・葉痕
冬芽は葉柄内芽と言って、 柄の中で芽が作られます。 冬芽が完成したら、 キャップが外れるように柄が落ちます。 落ち葉を拾って柄をみてみましょう。
名前の由来
山伏の衣装の上着の部分を篠懸(すずかけ)と言い、 その房飾りが実に似ているからという説があります。
北アメリカ原産であることからアメリカスズカケノキとなりました。
その他の情報
プラタナスと呼ばれる木は日本に三種類あります。 実の数と葉の切れ込みでみわけます。
スズカケノキ : 葉の切れ込みが深く実は3~6個
アメリカスズカケノキ : 葉の切れ込みは浅く、 実は1つ
モミジバスズカケノキは : 葉の切れ込みは上記二つの中間で実は1~4個
性格
モミジバスズカケノキともに、 もともと日当たりのよい河原などが好きな木のようです。 「早く成長して大きな葉でめいっぱい光を受けたい!」と、 日当たりのよい場所ではどんどん大きくなります。 日蔭だったり、 剪定されていたりすると目に見えて生長が遅くなる、 とてもわかりやすい木です。
体験・遊び
春~秋は葉裏、 秋~春は樹皮をめくってプラタナスグンバイを探してみましょう。 虫メガネで見るとガラス細工のようなきれいな虫です。
関わりが深い生き物
葉が白くなっていたら、 葉の裏を見てみましょう。 プラタナスグンバイがいることでしょう。 プラタナスグンバイは成虫で越冬し、 冬は樹皮の下に隠れています。
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見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗