21世紀(せいき)(もり)広場(ひろば)

ヤツデ

ヤツデだけど切れ込み(きれこみ)八つ(やっつ)じゃない?

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特徴(とくちょう)

大きく(おおきく)深く(ふかく)さける葉っぱ(はっぱ)は「天狗(てんぐ)羽団扇(はうちわ)(はうちわ)」に例え(たとえ)られます。
手のひら(てのひら)(じょう)八つ(やっつ)分かれる(わかれる)から(はち)()(=ヤツデ)?と思わ(おもわ)れがちですが、 実際(じっさい)には切れ目(きれめ)(かず)様々(さまざま)で、 7つや9つのように奇数(きすう)分かれ(わかれ)ていることが多い(おおい)です。 寒い(さむい)季節(きせつ)咲く(さく)(はな)は、 成虫(せいちゅう)(ふゆ)過ごす(すごす)生き物(いきもの)数少ない(かずすくない)レストランです。

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ1.5~3mくらいになります。 (なか)には5mくらいまで大きく(おおきく)なる()もあります。 (えだ)はあまり分かれる(わかれる)ことはありませんが、 大きな(おおきな)葉っぱ(はっぱ)目立つ(めだつ)ので遠く(とおく)からでも見分け(みわけ)られます。

  • (はな)時期(じき)のヤツデ。 派手(はで)ではないが姿(すがた)美しい(うつくしい)ということで(にわ)のアクセントとして植え(うえ)られる。
    写真(しゃしん) /  MayaN

  • 大きな(おおきな)葉っぱ(はっぱ)目立つ(めだつ)根元(ねもと)から(みき)をたくさん出す(だす)(かぶ)立ち(たち)()(がた)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 日影(ひかげ)強く(つよく)(はやし)(なか)でもヒョロヒョロと伸び(のび)大きな(おおきな)()広げる(ひろげる)
    写真(しゃしん) / MayaN

()

葉っぱ(はっぱ)大き(おおき)さは20~40㎝と大きく(おおきく)手の平(てのひら)のように5~9つに深く(ふかく)さけます。 ()(えん)には、 あらいギザギザあります。

  • 互生(ごせい)で、 深く(ふかく)さける大型(おおがた)葉っぱ(はっぱ)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • たくさんの()少し(すこし)ずつづれてつく。
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 付け根(つけね)がふくらんだ()も30㎝くらいあり(ちょう)~い!
    写真(しゃしん) / MayaN

  • テカテカと(ひかり)照り返す(てりかえす)葉っぱ(はっぱ)南国(なんごく)っぽい雰囲気(ふんいき)漂わ(ただよわ)せる()(品種(ひんしゅ)によって()質感(しつかん)異なり(ことなり)ます。 )
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 若葉(わかば)茶色い(ちゃいろい)()被わ(おおわ)れているが大きく(おおきく)なるに従い(にしたがい)(もう)無くなる(なくなる)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • ほぼ1(ねん)生え(はえ)変わる(かわる)
    写真(しゃしん) / MayaN

(はな)

11~12(つき)(ふゆ)初め(はじめ)に、 (えだ)(さき)小さな(ちいさな)白い(しろい)(はな)集まっ(あつまっ)咲き(さき)、 かざりのポンポンのような(たま)作り(つくり)ます。
(はな)少ない(すくない)寒い(さむい)時期(じき)咲く(さく)ので、 たくさんの(むし)たちがやってきます。 (はな)は「雄しべ(おしべ)(さき)(じゅく)」といって最初(さいしょ)雄しべ(おしべ)だけ熟し(じゅくし)、 この(とき)(むし)花粉(かふん)運ん(はこん)でもらおうと(みつ)出し(だし)ます。 (はな)をよく見る(みる)(みつ)がキラキラ光っ(ひかっ)見え(みえ)ます。 雄しべ(おしべ)花粉(かふん)出し(だし)終える(おえる)と、 (みつ)()なくなります。 その後(そのご)雄しべ(おしべ)花びら(はなびら)落ち(おち)雌しべ(めしべ)熟す(じゅくす)と、 また(みつ)出し(だし)(むし)待ち(まち)ます。
(めす)(せい)()(はな)は、 「()が3(ほん)」のオバQ(古い(ふるい)?)の(あたま)みたいで可愛い(かわいい)です!

  • (はな)(ぼう)(じょう)になって咲く(さく)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 両性(りょうせい)(はな)(ゆう)(せい)()。 たくさんの(みつ)がジワっと()て、 (むし)呼ぶ(よぶ)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 両性(りょうせい)(はな)(めす)(せい)()花びら(はなびら)はないがちゃんと(むし)たちがやってくる。
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 両性(りょうせい)(はな)(めす)(せい)()。 つんつんと()ているのが雌しべ(めしべ)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • つぶつぶした(つぼみ)はベリーの()のように見える(みえる)
    写真(しゃしん) / MasakoT

()

5(つき)ごろ、 (えだ)(さき)黒っぽい(くろっぽい)紫色(むらさきいろ)()付け(つけ)ます。  

  • 実は(じつは)(ふた)付い(つい)(つぼ)のよう
    写真(しゃしん) / MayaN

  • (ふゆ)咲く(さく)(はな)(のち)翌年(よくねん)(はる)()付ける(つける)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 熟す(じゅくす)(まえ)実は(じつは)緑色(りょくしょく)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • たくさん付く(つく)()(おも)さで()が「重い(おもい)よ~」と言わ(いわ)んばかりに垂れる(たれる)
    写真(しゃしん) / MayaN

(みき)

(みき)灰色(はいいろ)がかった(いろ)をしています。 葉っぱ(はっぱ)付い(つい)たあとが半月(はんつき)(かたち)残り(のこり)ます。

  • 灰色(はいいろ)がかった(みき)
    写真(しゃしん) / MayaN

冬芽(とうが)

(なつ)出来る(できる)花芽(かが)()緑色(りょくしょく)葉っぱ(はっぱ)のようなカバーで守ら(まもら)れています。 ()()(えだ)(さき)にツンツンとまとまって()()ます。

  • (たまご)(がた)(つと)(ほう)で守ら(まもら)れる花芽(かが)
    写真(しゃしん) / MakoT

  • ()てくる(つぼみ)白っぽい(しろっぽい)緑色(りょくしょく)
    写真(しゃしん) / MakoT

  • (はる)伸びる(のびる)()()(えだ)(さき)にまとまって付く(つく)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • ()合わさっ(あわさっ)たように()てくる若葉(わかば)
    写真(しゃしん) / MakoT

  • 芽吹い(めぶい)たと思っ(おもっ)たら、 あっという間に(あっというまに)()展開(てんかい)する
    写真(しゃしん) / MakoT

(ひと)との関わり(かかわり)

自然(しぜん)でも多く(おおく)生え(はえ)ますが、 日陰(ひかげ)でも育つ(そだつ)こと、 大きな(おおきな)()がアクセントになるということで日本(にっぽん)庭園(ていえん)によく植え(うえ)られてきました。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

漢字(かんじ)表記(ひょうき)の「八手(やつで)」の(はち)(かず)多い(おおい)という意味(いみ)があるといいます。 実際(じっさい)()切れ込み(きれこみ)は5〜11と様々(さまざま)です。
別名(べつめい)、 テングノハウチワともいわれます。

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

ヤツデの(はな)は、 (みつ)がたっぷりあり、 (むし)たちのレストラン。 (さむ)さに強い(つよい)ハエやハナアブなどがたくさん集まり(あつまり)ます。 スズメバチもやって来(やってき)ますのでご注意(ちゅうい)を!
(ふゆ)大きな(おおきな)()(うら)小さな(ちいさな)(むし)たちの越冬(えっとう)場所(ばしょ)になります。 そっとめくって、 隠れ(かくれ)ている(むし)たちを探し(さがし)てみましょう。
()食べ(たべ)に、 ヒヨドリなどの(とり)やって来(やってき)ます。

  • ヒラタアブの仲間(なかま)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • ホソヒラタアブ
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • (みつ)をなめるシマハナアブ
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • ()(うら)(ふゆ)越す(こす)クロスジホソサジヨコバイ
    写真(しゃしん) / MasakoT

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