2~4mほどになります。雑木林や林の縁、山地の道などの湿り気と日陰のある場所を好みます。時に高さ7mになるものもあります。

キブシ
春を教えてくれる葡萄みたいな花

キブシの特徴
早春に咲くぶどうの房のような花は、春のおとづれを教えてくれます。
夏から秋にみのる実も、鈴なりでよく目立ちます。この実はお歯黒を作るのに使われました。
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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
葉の長さは6~12㎝。楕円形または卵形で先がとがります。縁にはギザギザがあります。
地域差が大きいです。→このページ内の「その他の情報」の項目を参照
花
雄の木と雌の木があります。葉が直前の3~4月頃、枝先に房が伸び鐘形の花が房状に集まって咲きます。
小さな花が房状にあつまってつきます。集雄花は淡い黄色で、雌花は雌花より緑がかっていて地味な色をしています。
実
7~10月頃に実をつけます。はじめは緑色ですが熟すと黄褐色、最後は黒色になります。
幹
赤褐色または暗い褐色です。枝はその年に伸びた枝は緑色か、赤みを帯びた緑色で、毛がなく、光沢があります。
冬芽
先がとがり、2~4個の鱗(芽鱗)に包まれています。鱗には毛はなく、赤褐色~暗褐色です。
人との関わり
昔は髄を灯篭の中心の柱(灯心)に、果実に含まれるタンニンをお歯黒に使用していました。
名前の由来
果実をヌルデの虫こぶの五倍子(ぶし=お歯黒の際に使用される虫えい)の代用品としてしばしば使われるため、木五倍子(きぶし)または豆五倍子(まめぶし)という和名が付いたと言われている。
その他の情報
キブシは日本固有種ですが、さらに地域的な変異が多いのが特徴です。
ナンバンキブシ、ハチジョウキブシ、エノシマキブシは、キブシの亜種とされています。
一方、小笠原諸島の:ナガバキブシ(葉が厚く、果実が大きい)は別の種とされています。