日当たりのよい広い場所では枝を大きく広げた樹形になります。 密に植えられると上にどんどん伸びます。
光が大好きなので、 日があたるところへ枝を伸ばします。
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特徴
スズカケノキの仲間はプラタナスとも呼ばれています。 まだら模様の幹、 大きなモミジ型の葉、 大きな丸い実が特徴です。 よく街路樹として植えられています。 近い仲間のアメリカスズカケノキもよく植えられています。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
切れ込みのある大きな葉で、 柄の中に次の芽の準備をしています。
葉がソーセージのような匂いがします。 ただし匂いがする年としない年がある上に、 匂いを感じる人と感じない人がいるからです。
花
花は雌雄別々でどちらも応援団のポンポン、 赤いほうが雌花です。
実
実は枝からぶらさがるゴマ団子のようです。 モミジバスズカケノキの実の数は1~4個つくと言われますが1~2個が多いように思います。 街路樹は剪定されるので、 なかなか実はなりません。
幹・枝
樹皮はまだらにはげ、 迷彩がらのようです。 幹が太くなる夏ごろに樹皮が落ちます。
冬芽・葉痕
冬芽は葉柄内芽と言って、 柄の中で芽が作られます。 冬芽が完成したら、 キャップが外れるように柄が落ちます。 落ち葉を拾って柄をみてみましょう。
人との関わり
ヨーロッパ原産のスズカケノキとアメリカ原産のアメリカスズカケノキを交雑したのがモミジバスズカケノキです。 成長が早く害虫が少ないということで、 街路樹として持ち込まれましたが、 最近は成長が早いことが好まれず、 あまり植えられなくなっています。
名前の由来
の衣装の上着の部分を篠懸(すずかけ)と言い、 その房飾りが実に似ているからという説があります。
切れ込みの入った葉がモミジの葉に似ていることからモミジバと名前につきました。
その他の情報
プラタナスと呼ばれる木は日本に三種類あります。 実の数と葉の切れ込みでみわけます。
スズカケノキ : 葉の切れ込みが深く実は3~6個
アメリカスズカケノキ : 葉の切れ込みは浅く、 実は1つ
モミジバスズカケノキは : 葉の切れ込みは上記二つの中間で実は1~4個
性格
もともと日当たりのよい河原などが好きな木のようです。 「早く成長して大きな葉でめいっぱい光を受けたい!」と、 日当たりのよい場所ではどんどん大きくなります。 昔の街路樹は早く大きくなる木が選ばれていました、 現在はあまり大きくなると困るので、 枝を切る剪定をして成長を抑えています。
体験・遊び
落ち葉を拾って穴をあけるとお面になります。 落ち葉にもほのかにソーセージの匂いがすることがあるので、 嗅いでみましょう。 もうすぐ落葉する黄葉を引っ張ると、 すぽっと取れて冬芽が現れます。
関わりが深い生き物
プラタナスグンバイという小さな虫が、 各地の街路樹などで大発生しています。 葉の裏でこの虫が汁を吸うと、 葉が白くなります。 冬は樹皮の裏側で越冬しています。
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見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗