大きな葉と花を付け、 こんもりとした存在感のある樹形です。 高さ1~2mほどに育ちます。
カシワバアジサイ
ピラミッド型の花のあじさい
特徴
北アメリカ原産のアジサイの仲間の木です。 別名ピラミッドアジサイといわれるとおり、 初夏に大きくとがった三角形の花房が目立ちます。
秋は、 大きな葉が赤や黄に紅葉し、 いろいろな色を楽しませてくれるオシャレさんです。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉っぱはカシワの葉に似ています。 品種、 生きている場所、 季節によって葉の色は様々に変わります。
花
5~7月の梅雨時期に咲きます。 大きな装飾花と小さな可愛い花が集まって付き、 時には30cmくらいの長さになります。
花色は緑色から少しずつ白くなり、 さらに先進むとピンク色になっていきます。 (品種や個体により花色は異なります)
一重や八重の品種、 様々な色の品種があります。
特に一重の花が開くときにほのかな香りがします。
幹・枝
若い枝は毛があり、 白っぽい緑や赤みを帯びます。 時間が経つと、 白っぽい茶色になります。
冬芽・葉痕
薄い赤茶色の温かそうな毛におおわれています。 葉痕は白っぽくくっきりとした形です。
人との関わり
カシワの葉に似ていますが、 毒があると疑われているアジサイなので、 食べたり、 食べ物を包んだりすることは止めましょう。
名前の由来
原産地を同じくする北アメリカのブナの仲間のアカガシワに似た葉を茂らせることが由来です。 ちなみにアカガシワの名前は日本のカシワの葉に似ていることから名前が付いています。
花の形から「ピラミッドアジサイ」「ソフトクリームアジサイ」と、 あだ名で呼ばれることもあります。
その他の情報
・7月から10月に咲く日本原産のノリウツギの品種の花は、 カシワバアジサイによく似て円錐形の花房をしています。
・近年日本でもたくさん植えられているカシワバアジサイですが、 じつは北アメリカの原産地では野生の個体数が減り保護が必要とされています。
性格
日当たりの良い場所が大好きな生命力旺盛な木です。 自由にさせておくと枝をたくさん出してドカンと大きな株になります。