ゴマキ

ゴマの香りの葉

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特徴

ゴマギとも呼ばれます。
ガマズミの仲間で、 日本にだけ自然に生えている日本固有種です。 葉をもむとゴマの香りがします。 春に白くて小さな花をたくさんつけ、 夏に実る赤い実もとても目立ちます。

みんなの投稿

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

  • Peak Season
  • Blossom
  • Leaf
  • Fruit
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見頃

高さ

小高木 (5~10m)

花の性別

両性花

分布

日本(本州:主に関東地方以西の太平洋側、 四国、 九州)

生息地

低地や丘陵地の落葉樹林。 湿った場所も好む

分布

日本(本州:主に関東地方以西の太平洋側、 四国、 九州)

生息地

低地や丘陵地の落葉樹林。 湿った場所も好む

学名

Viburnum sieboldii

樹形

よく枝分かれし、 荒々しい感じの樹形になります。 高さ7mほどになります。

  • 日当たりのよい場所ではこんもりとした形になる
    写真 / 2019.4.21 さいたま市桜区 Tamacha

とてもわかりやすいゴマの香りがし、 ごわごわした手ざわりで硬い感じがします。 葉脈はふちまで真っ直ぐにのびて、 デコボコが目立ちます。 表には毛がありませんが、 裏の葉脈の上に毛があります。

  • 表には光沢があり対生につく
    写真 / 2022.6.16 茨城県筑波実験植物園 HitomiT

  • 側脈は6~12対。 ゴマの香りは枯葉でも強い
    写真 / 2022.6.22 千葉県21世紀の森と広場 MayaN

  • 先の方にギザギザがある
    写真 / 2022.6.16 茨城県筑波実験植物園 HitomiT

  • 新芽も葉脈がはっきりしている
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

小さな白い花をたくさんつけます。 花びらは5枚で雄しべも5本です。 枝先にピラミッド型につき、 真ん中の方から順々に咲いていきます。

  • 小さな花が集まって咲く
    写真 / 2019.4.21 さいたま市桜区 Tamacha

  • 雌しべは1本。 雄しべは花から飛び出している
    写真 / 2019.4.21 さいたま市桜区 Tamacha

  • 始め蕾は集まって付く
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • ぷっくり膨らんでくる蕾
    写真 / 2023.4.11 千葉県21世紀の森と広場 MayaN

  • 緑色の花柄は対生
    写真 / 2022.5.10 千葉県21世紀の森と広場 MayaN

小さな細長い円形の実で、 8~10月に赤くなり、 熟すと黒くなります。 実の柄も赤くなります。

  • 花と同じように集まってつく
    写真 / 2022.6.30 新潟県長岡市 MayaN

  • 扁平な小判型から円柱状になる
    写真 / 2022.6.16 茨城県筑波実験植物園 HitomiT

  • 枝の方が実よりも早く赤くなる
    写真 / 2022.6.30 新潟県長岡市 MayaN

  • 花同様、 中央から順々に実が付く
    写真 / 2022.6.22 千葉県21世紀の森と広場 MayaN

幹・枝

若い枝は緑色で白い毛が生えますが、 次第に毛がなくなって茶色~黒っぽい灰色になります。 幹は灰色っぽい茶色です。

  • 幹は裂けない
    写真 / 2022.6.22 千葉県21世紀の森と広場 MayaN

冬芽・葉痕

冬芽を包む芽鱗は4枚あって、 左右対称にきっちりと並んでいます。 外側の2枚は早くに落ちますが、 内側の2枚には毛があって大切に芽を守ります。 葉痕の維管束痕は3つで、 お顔がはっきりしています。

  • 立派な帽子をかぶり、 おすまし顔の長枝の先の芽
    写真 / 2025.12.6 東京都調布市 Tamacha

  • 短枝にはお顔が対になって並ぶ
    写真 / 2025.1.5 東京都調布市 Tamacha

  • 外側の芽鱗がはずれてもにっこり
    写真 / 2021.2.12 東京都文京区 MasakoT

名前の由来

葉や枝がゴマのようなにおいがすることから名前が付きました。 近づいただけでも香ることがあります。

その他の情報

本州の日本海側には高さ2m程になるマルバゴマキ(別名オオバゴマキ、 ヒロハゴマキ)が低い山に群生しています。 名前のとおり葉が丸く、 大人の手よりも大きくなります。

  • ゴマキと違い、 低木
    写真 / 2022.6.30 新潟県長岡市 MayaN

  • ゴマキより葉が丸くて大きい
    写真 / 2022.6.30 新潟県長岡市 MayaN

性格

河原の日当たりのよい場所が好きな木です。
庭木の利用はあまりなく、 庭で見かける場合はたまたま種を鳥が運んだのか、 植物好きなお家なのかもしれません。
人にとってゴマキの葉のゴマの香りは良い香りですが、 葉を食べようとする生き物にとっては食欲減退のにおいかも?虫や動物に食べられないように新葉は特に香り、 新しい葉を守っています。

体験・遊び

葉をつまんだ指をかいでみよう!ごませんべいが食べたくなるかもしれません。 特に新しい葉っぱの香りが強く、 秋には弱くなります。
大きくなった木は全く匂いがない木もあります。 強烈な匂いは葉を食べられなくするためだと思われるので、 大きくなったら匂いが必要なくなるのかもしれません。

  • 幼木はゴマの香りが強い
    写真 / 2013.4.17 東京都小金井市 minaei

関わりが深い生き物

花にはミツバチなどの昆虫が訪れます。
実は野鳥にとって美味しくないのか、 つついてもあまり食べないようです。

  • 蜜を吸いに来たベニシジミ
    写真 / 2019.4.21 さいたま市桜区 Tamacha

  • 硬い葉の割には食べたあとを見かける
    写真 / 2022.5.10 千葉県21世紀の森と広場 MayaN

タップすると詳細が見られます

執筆協力 : 岩谷美苗

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