つるから細い根を出して他の木の幹によじ登ります。 日の当たる上の方へと伸びていき、 葉を広げます。
ツタウルシ
真っ赤できれいな葉っぱには毒がある♡
特徴
真っ赤に色づく紅葉は山で一、 二を争う美しさです。 三枚セットの葉も可愛らしいですが、 見かけに反して葉やつるを折ると出てくる白い液は、 ひどくかぶれるので遠くから見守りましょう。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
三枚セットの葉っぱです。 卵形の葉っぱですが、 先っぽがツンととがります。 秋には真っ赤に色づき、 山を美しく彩りますが、 葉をちぎって出る白い液にふれるとかぶれてしまうのでご注意ください。
花
5~6月、 小っちゃくて黄緑色の雄花と雌花が別々の木に咲きます。
実
こげ茶色の縦の筋がある実の外側は、 短い毛の生えた皮に包まれています。 8~9月に熟すと皮は剥がれ落ち、 縦の筋が目立ちます。
幹・枝
気根(きこん)という根を他の木にくっつけて登ります。 つるを太くして力強くからみ付き、 高い木でもてっぺんまで登ります。
冬芽・葉痕
春に芽吹く新芽に茶色の毛がびっちり!生えて冬を越します。
人との関わり
毒性が強く、 そばに寄っただけでもかぶれることがあります。 山登りや山菜取りなどでは近づかないよう気を付けましょう。 かぶれは数時間~2日後くらいに現れ、 ひどくかゆくなったり、 水ぶくれができます。
名前の由来
ツタ(ナツヅタ)に似たウルシという意味から名付けられました。
性格
ウルシの仲間は比較的、 暖かい場所が好きな木が多いのですが、 このツタウルシは寒い北海道、 サハリン、 千島列島まで分布します。
秋の紅葉では美しく目立ち、 そしてつるを伸ばしてどんどん増える木です。 かぶれるからと切るのに迷っていると、 あっという間に広がっていきます。 なかなかの策士で世渡り上手です。
体験・遊び
ウルシの仲間の中では一番かぶれるので、 よく覚えましょう!直接木の汁に触らなくても、 そばで草刈りなどをしているだけで、 かぶれることがあります。 3枚一組のつたの葉にはご注意を‼
見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗