ヤドリギ

()(うえ)にあるモサモサの正体(しょうたい)は?!

特徴(とくちょう)

ケヤキ、 エノキ、 サクラなど(ふゆ)()落とす(おとす)()(えだ)(みき)にくっ付き(つき)宿主(しゅくしゅ)から(みず)養分(ようぶん)をもらいながら枝葉(えだは)広げ(ひろげ)生活(せいかつ)する()です。 光合成(こうごうせい)をして自分(じぶん)でも栄養(えいよう)作る(つくる)ので(はん)寄生(きせい)(しゅ)といわれます。 その姿(すがた)はもじゃもじゃで()緑色(りょくしょく)(とり)()のように見え(みえ)ます。 (いち)(ねん)中葉(ちゅうよう)付ける(つける)ので、 特に(とくに)宿主(しゅくしゅ)()落とす(おとす)冬場(ふゆば)はよく目立ち(めだち)ます。

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ0.3~0.8mくらいになります。 (えだ)()()緑色(りょくしょく)で、 寄生(きせい)した(えだ)(みき)囲む(かこむ)ように丸い(まるい)()(がた)となります。

  • まん丸(まんまる)茂っ(しげっ)たヤドリギ
    写真(しゃしん) / 2021.12.26 京都(きょうと)()宇治(うじ)() MayaN

  • もじゃもじゃの(とり)()
    写真(しゃしん) / 2022.1.15 東京(とうきょう)()千代田(ちよだ)() MasakoT

  • たくさあると、 寄生(きせい)した()(えだ)にも見え(みえ)てくる⁈
    写真(しゃしん) / 2023.03.17 愛知(あいち)(けん)新城(しんじょう)()風切山(かざきりやま)(ふもと) S.Ikeda

  • (いち)(ほん)()(なん)(ほん)もつくこともある
    写真(しゃしん) / 2021.12.26 京都(きょうと)()宇治(うじ)() MayaN

  • (よう)()
    写真(しゃしん) / 2021.12.26 京都(きょうと)()宇治(うじ)() MayaN

  • 茂り(しげり)始め(はじめ)
    写真(しゃしん) / 2021.12.26 京都(きょうと)()宇治(うじ)() MayaN

()

(なが)さ2~8㎝ほどで、 (さき)丸く(まるく)細長く(ほそながく)、 ヘラの(よう)葉っぱ(はっぱ)です。 厚み(あつみ)があってゴムのような質感(しつかん)です。

  • プロペラの羽根(はね)のように付く(つく)()(ひょう)(うら)見た目(みため)同じ(おなじ)
    写真(しゃしん) / 2022.9.26 茨城(いばらき)(けん)北茨城(きたいばらき)() htanaka

  • ()には平行(へいこう)伸びる(のびる)葉脈(ようみゃく)が3~5(ほん)ある 
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

(はな)

早春(そうしゅん)小さく(ちいさく)黄色い(きいろい)雄花(おばな)雌花(めばな)別々(べつべつ)()咲き(さき)ます。 雄花(おばな)花粉(かふん)花びら(はなびら)内側(うちがわ)付い(つい)ていてユニークです。 雌花(めばな)(にく)(あつ)花びら(はなびら)がちょこっと()ていて独特(どくとく)です。
地味(じみ)ですが(みつ)があり、 ハチなどがやって来(やってき)て、 受粉(じゅふん)手伝い(てつだい)をします。

  • (めす)()には(はな)()同時に(どうじに)()られる
    写真(しゃしん) / 2021.3.4 さいたま()(さくら)() MasakoT

()

(ふゆ)から早春(そうしゅん)にかけて淡い(あわい)黄色(きいろ)熟す(じゅくす)()付け(つけ)ます。 丸い(まるい)()(なか)にはネバネバした果肉(かにく)があります。

  • 透明(とうめい)黄色い(きいろい)()(ふゆ)につける
    写真(しゃしん) / 2021.12.26 京都(きょうと)()宇治(うじ)() MayaN

  • 透明(とうめい)()(なか)には、 ネバネバのゼリーと(たね)入っ(はいっ)ている
    写真(しゃしん) / 2021.12.26 京都(きょうと)()宇治(うじ)() MayaN

  • 若い(わかい)()
    写真(しゃしん) / 2022.9.26 茨城(いばらき)(けん)北茨城(きたいばらき)() htanaka

  • 未熟(みじゅく)実は(じつは)緑色(りょくしょく)細長い(ほそながい)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

(みき)

()緑色(りょくしょく)(ふし)があり、 2または3(また)分かれ(わかれ)ます。

  • 寄生(きせい)した()()張り(はり)(えだ)出す(だす)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • (ふし)少々(しょうしょう)、 ぷっくりとふくらむ
    写真(しゃしん) / 2022.9.26 茨城(いばらき)(けん)北茨城(きたいばらき)() htanaka

冬芽(とうが)

()(えだ)同じ(おなじ)()緑色(りょくしょく)同じ(おなじ)質感(しつかん)冬芽(とうが)付き(つき)ます。

  • シンプルな冬芽(とうが)
    写真(しゃしん) / 2021.3.4 さいたま()(さくら)() MasakoT

(ひと)との関わり(かかわり)

古く(ふるく)から腰痛(ようつう)止血(しけつ)などの(くすり)として使わ(つかわ)れてきました。
ヨーロッパでクリスマスの飾り(かざり)使う(つかう)ヤドリギは()白い(しろい)セイヨウヤドリギです。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

()()宿り(やどり)ながら生き(いき)ている()、 「宿り木(やどりぎ)」であることに由り(より)ます。 この()は、 寄生(きせい)して育つ(そだつ)()総称(そうしょう)として使わ(つかわ)れることもあります。

性格(せいかく)

ヤドリギはねばねばした緑色(りょくしょく)(たね)(えだ)にくっついてから、 ()開く(ひらく)まで3(ねん)かかるそうです。 (えだ)(うえ)にも3(ねん)。 なかなかの忍耐(にんたい)(つよ)さで、 寄生(きせい)生活(せいかつ)(わり)苦労(くろう)多い(おおい)ようです。 とにかく()にくっつかないと生き(いき)ていけないので、 ()のネバネバはとんでもなく伸びる(のびる)ようです。

  • 根元(ねもと)にはえちゃったのもある
    写真(しゃしん) / 2021.8.17 東京(とうきょう)()(みなと)() minaei

体験(たいけん)遊び(あそび)

黄色い(きいろい)()落ち(おち)ていたら、 ()のネバネバを観察(かんさつ)しましょう。 トルコアイス並み(なみ)伸びる(のびる)ようなので、 どのように伸びる(のびる)のか試し(ためし)てみましょう。

  • ()をつぶすと()てくるネバネバした(たね)
    写真(しゃしん) / 2019.4.4 東京(とうきょう)()文京(ぶんきょう)() minaei

  • 黄色い(きいろい)(たね)
    写真(しゃしん) / 2019.4.4 東京(とうきょう)()文京(ぶんきょう)() minaei

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

甘く(あまく)ジューシーな実は(じつは)、 ヒレンジャク、 キレンジャク、 ヒヨドリなどが食べ(たべ)()ます。
()食べ(たべ)(とり)のフンから(たね)とネバネバが()釣り糸(つりいと)のようになり、 おしりにぶら下がり(ぶらさがり)ながら移動(いどう)して()(えだ)(みき)にくっ付い(つい)芽吹き(めぶき)ます。 ネバネバした果肉(かにく)(とり)(くち)ばしに(たね)をくっ付ける(つける)働き(はたらき)もあります。 (とり)は、 (くち)ばしに付い(つい)たネバネバを(えだ)(みき)でぬぐいますが、 その(とき)出来る(できる)傷口(きずぐち)上手く(うまく)()張る(はる)、 ちゃっかりした(たね)もあります。

  • ()食べる(たべる)キレンジャク
    写真(しゃしん) / 2021.3.4 さいたま()(さくら)() MasakoT

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