長野県などでは、クロスズメバチを「ヘボ」「スガレ」「じばち」などと呼び、幼虫や蛹を貴重なたんぱく源として食べる習慣がありました。「蜂の子」はごちそうで、佃煮や炊き込みご飯、ふりかけなどにして食べられました。今でも印をつけたクロスズメバチを追いかけて地中の巣を見つけるという「蜂追い」が行われているところがあります。
クロスズメバチ
黒くて小さい!でも立派なスズメバチ
特徴
黒色に白いしまがあるスズメバチ。ミツバチほどの大きさで、比較的おとなしく攻撃的ではありません。地中や木のうろに巣を作ります。越冬した女王バチの活動は4月から12月頃までで、活動の期間が長いです。
大きさ:体長 15~17mm(女王バチ) 10~12mm(働きバチ)
食べ物:幼虫は肉団子 成虫は花の蜜など
成虫が見られる時期:4~12月
分布:北海道、本州、四国、九州
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。
トピック 伝統的な食文化
注意点
刺されると激痛が走り、命にかかわることがあります。8~10月はスズメバチの被害が多くなる季節ですので、巣には近づかないよう特に注意してください。黒いものに攻撃してくるので、黒い服装は避けましょう。ハチがカチカチといわせながら、近づいてくると、慌てないでその場からすぐに離れましょう。ハチを手で払わないようにしてください。万が一、刺された場合は、傷口を水で洗い流してください。息苦しさなど様子がおかしい場合は、一刻も早く病院で診察を受けてください。