昆虫、ダニ、菌類などの寄生によって、植物の一部が異常な細胞分裂をおこし、こぶになったり、いろいろな形に変化したものです。虫えい(ちゅうえい)、ゴールとも言われます。虫こぶは、虫にとって、住まいでもあり食事場所でもあり、「お菓子の家」のようなものです。
虫こぶの名前は、「植物の名前+つくられる場所+虫こぶの形+フシ(虫こぶのこと)」という形でつけられます。
バラハタマフシ(バラハタマバチ)
バラにつく丸っこいトゲトゲの虫こぶ
特徴
バラハタマバチという小さなハチが、バラの葉や若い実に作った虫こぶ。黄白色や赤色の丸い虫こぶで突起があります。虫こぶは6~7月に葉から落ち、虫こぶ内で幼虫で越冬し、春に成虫が出てきます。(MT)
成虫が見られる時期:春
分布:北海道、本州、四国、九州
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。