ウスバフユシャク

街中の公園に現れる神秘的なフユシャク

  • 交尾。 左がオス。 右がメス。
    メスははねがない。
    写真 / 2022.1.17 千葉市稲毛区 MasakoT

  • 交尾。 オスがメスをあしで押さえている。
    写真 / 2023.1.30 千葉市稲毛区 MasakoT

  • オス。 はねがある。
    写真 / 2022.1.12 千葉県市川市 MasakoT

  • 昼間、 葉の上でじっとしているオス。
    写真 / 2013.1.24 千葉市若葉区 MasakoT

  • はねの裏側を見せてとまる。
    写真 / 2023.1.13 千葉県習志野市 MasakoT

  • 日が暮れると飛び始め、 フェンスや幹にとまる。 後ばねは白っぽい。
    写真 / 2024.1.10 千葉県市川市 MasakoT

  • 幼虫はシャクトリムシで春に見られる。
    写真 / 2020.4.16 千葉県習志野市 MasakoT

  • 尺をとる(指で長さをはかる)ように歩く。
    写真 / 2022.4.17 千葉県習志野市 MasakoT

特徴

フユシャクの仲間。 ウスバフユシャクは最も普通で、 街中の公園のサクラなどで見られます。 冬に産んだ卵は、 春に幼虫になり、 初夏~秋は土の中で蛹、 冬になると成虫になります。 (MT)
 
大きさ : オス(開張)22~27mm メス(体長)9~10mm
食べ物 : 幼虫はサクラ、 ウメ、 コナラ、 クヌギなど広葉樹の葉。 成虫は口が退化しており何も食べない。
成虫が見られる時期 : 12~2月
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

クロテンフユシャクに似ています。
ウスバフユシャクの方がクロテンフユシャクより少し早く現れます。
ウスバフユシャクは、 前ばねの線がゆるやかにカーブします。
クロテンフユシャクは、 前ばねの線がくの字に曲がっています。

フユシャクとは

フユシャクとは秋の終わりから早春の寒い時期にあらわれるシャクガの仲間のことです。 日本国内には35種類ほど生息しており、 冬の間、 種類が入れ替わりながらあらわれます。 オスははねがありますが、 メスははねが退化して飛ぶことができず、 フェロモンを出してオスを呼びます。 多くの成虫は、 エサをとりません。