ミサキの由来は大きく2つの説があります。
まずは、 鹿児島県南大隅町の佐多岬に由来したとする説。 しかしミサキカグマは岬のような海沿いよりも内陸に多い傾向があるシダであり、 これに関しては、 海岸近くにもよく見られる別種のカツモウイノデと命名時に取り違えたという説があるようです。 もう1つは、 神奈川県三浦市の三崎に由来したとする説。 こちらも現在は「マグロの町」として知られるくらい海に近いですが、 市町村合併される1955年以前に存在した三崎町には、 ミサキカグマが生育してそうな低山を一応含んではいます。
なお続く「カグマ」はシダの古い言い方(総称)です。 シダ、 ワラビ、 デンダなどと大体同じ意味を持ちます。
ミサキカグマ
弱々しくて影の薄いシダ
特徴
低山で見られるシダ。 数は多い方ですが、 オシダ科としては小さくて林内に点在して生えていて、 存在を見過ごしやすいです。 葉は三角または五角形状で最下羽片が一番長く、 ツヤのない灰緑色。 葉裏の胞子のう群は円形でフチ寄りにつき、 葉柄には茶色の鱗片がつきます。
葉の長さ : 10~50cm
観察の時期 : ふつう春~秋(夏緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 朝鮮、 中国、 極東ロシア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
