ミサキカグマ

弱々しくて影の薄いシダ

  • 低山の林内に多い。
    別名ホソバイタチシダ。
    写真 / 2022.5.15 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • やや大きめの葉。
    写真 / 2022.7.18 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 根茎を斜上させて葉を出す。
    小さめなので見逃しやすい。
    写真 / 2022.5.15 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 最下羽片の基部。
    柄ははっきりと長くない。
    写真 / 2022.7.18 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉裏。
    大きめの胞子のう群をつける。
    写真 / 2023.5.14 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 胞子のう群は円形。
    包膜はCの形。
    葉のフチ寄りにつく。
    写真 / 2023.5.14 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    茶色っぽい鱗片が密にある。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉軸。
    茶色っぽい鱗片が少しある。
    写真 / 2023.5.14 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 新芽。
    ひょろひょろ。
    写真 / 2023.5.14 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    意識して探すと存在の多さに気付く。
    写真 / S.Ikeda

特徴

低山で普通に見られる三角形のシダ。 数は多い方ですが、 オシダ科としては小さくて弱々しいので存在を見過ごしやすいです。 名前は鹿児島県の佐多岬とシダの古い呼び名「カグマ」に由来します。
 
葉の長さ : 10~30cm
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)だが暖いと冬も残る
生える場所 : 低山の林内
分布 : 日本(本州, 四国, 九州), 朝鮮, 中国, 極東ロシア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

サクライカグマが少し似ています。
サクライカグマは①最下羽片の柄が長く、 ②最下羽片はよくカマ状に曲がり、 ③胞子のう群は葉のフチと脈の中間につきます。