21世紀の森と広場
ワルナスビ
ほんとにワル・・と言われるほどの要対策外来植物
特徴
畑に栽培するナスに似ていますが茎や葉に鋭いとげが多く、繁殖力も旺盛で、畑の害草になるので悪茄子(ワルナスビ)と名がつきました。日本には明治時代に牧草に混じって侵入したと言われています。ナスやトマト、ジャガイモなどナス科作物に数多くの害虫や病原菌をもたらし、また、その毒性やとげによって家畜への被害もあるため、要注意外来生物とされています。
タイプ:ナス科科の多年草
大きさ:高さ50~100cm 花の径2~3cm
花の時期:6~10月
生育場所:空き地、畑、果樹園、牧草地、河原など
分布:北米原産の帰化植物 日本全土
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。
注意点
鋭いとげがありますので、触るときは要注意です。黄橙色に熟すミニトマトのような実は有毒ですので、けっして食べないでください。
地下に縦横に広がる大きな根系を形成し、小さな根の断片からも再生するので、除去がむずかしい外来植物です。土地を耕すことで分布が急拡大しますので、畑などでは早期の対策が必要です。早期対策は、見つけたら根ごと抜く(掘る)です。根は再生力が高いので放置せず処分が必要です。
執筆協力 : 田中ひとみ