ワルナスビ

ほんとにワル・・と言われるほどの要対策外来植物

  • 茎、 花柄、 葉に鋭いとげが多い。
    ナスに似た花は、 普通、 淡紫色。
    写真 / 2022.5.15 茨城県つくば市 htanaka

  • 花冠は5裂する。 雄しべの葯は黄色で細長く、 まるでバナナのよう。
    写真 / 2022..5.15 茨城県つくば市 htanaka

  • がくも5裂し、 長い毛がある。
    花柄にも鋭いとげ。
    写真 / 2022..5.15 茨城県つくば市 htanaka

  • とげは長く鋭く、 数が多い。
    葉は互生する。
    写真 / 2022..5.15 茨城県つくば市 htanaka

  • 縁が大きく波打つように切れ込む葉は、 表も裏も脈上にとげがある。
    写真 / 2022..5.15 茨城県つくば市 htanaka

  • 白花の個体。 シロバナワルナスビと呼ばれることもある。
    写真 / 2022.7.30 茨城県霞ケ浦総合公園 htanaka

  • 分布拡大速度が速いので、 公園などの草地では、 早期除去したほうがよい。
    写真 / 2022.7.30 茨城県霞ケ浦総合公園 htanaka

特徴

畑に栽培するナスに似ていますが茎や葉に鋭いとげが多く、 繁殖力も旺盛で、 畑の害草になるので悪茄子(ワルナスビ)と名がつきました。 日本には明治時代に牧草に混じって侵入したと言われています。 ナスやトマト、 ジャガイモなどナス科作物に数多くの害虫や病原菌をもたらし、 また、 その毒性やとげによって家畜への被害もあるため、 要注意外来生物とされています。
  
タイプ : ナス科科の多年草 
大きさ : 高さ50~100cm 花の径2~3cm
花の時期 : 6~10月
生育場所 : 空き地、 畑、 果樹園、 牧草地、 河原など
分布 : 北米原産の帰化植物 日本全土

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

注意点

鋭いとげがありますので、 触るときは要注意です。 黄橙色に熟すミニトマトのような実は有毒ですので、 けっして食べないでください。
地下に縦横に広がる大きな根系を形成し、 小さな根の断片からも再生するので、 除去がむずかしい外来植物です。 土地を耕すことで分布が急拡大しますので、 畑などでは早期の対策が必要です。 早期対策は、 見つけたら根ごと抜く(掘る)です。 根は再生力が高いので放置せず処分が必要です。

執筆協力 : 田中ひとみ