コバギボウシ

つぼみの形が名の由来

  • 花被片は6、 内側に濃い紫色のすじが目立つ。
    雄しべは6本。 雌しべは1本で花の外に長く突き出る。
    写真 / 2022.8.6 栃木県那須町 MayaN

  • 橋の欄干にある擬宝珠に似たつぼみの形が名の由来。
    写真 / 2022.6.22 千葉県21世紀の森と広場 MayaN

  • 紫色のすじは花の奥で消えていて、 花の中心は白く見え、 昆虫へのガイドとなっている。 苞は緑色で小さく目立たない。
    写真 / 2021.8.1 茨城県筑波山 htanaka

  • 葉は多数根生し、 斜上する。 葉脈が凹んで目立つ。
    写真 / 2017.8.11 茨城県筑波山 htanaka

  • 葉の幅が狭い個体。 花の色や葉の形には変異がある。
    写真 / 2021.8.1 茨城県筑波山 htanaka

  • めずらしい白花があった。
    写真 / 2021.8.1 茨城県筑波山 htanaka

  • 横にはう根茎で株を増やすので生育環境がよいと群生することも多い。
    写真 / 2022.8.5 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 果実は蒴果で長さ約3㎝。
    写真 / 2022.11.2 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 果実は熟して乾燥すると3裂する。 中に大きな翼のある黒色の種子が多数詰まっている。
    写真 / 2022.11.25 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • コバギボウシの種子
    写真 / 2022.11.25 茨城県筑波実験植物園 htanaka

特徴

つぼみの形が橋の欄干につけられる擬宝珠(ギボシ)に似ていて、 オオバギボウシに対して葉が小さいことから小葉擬宝珠(コバギボウシ)となりました。
花は淡紫色〜濃紫色で、 内側に濃い色のすじが目立ちます。 朝咲いた花は1日花で、 夕方にはしぼんでしまいます。
  
タイプ : キジカクシ科(旧ユリ科)の多年草
大きさ : 高さ 30-45cm、 花の長さ4~5cm
花の時期 : 7-8月
生育場所 : 日当たりのよい湿地、 湿った草地、 疎林内
分布 : 北海道~九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

よく似た植物

全体が大型で、 葉も大きいオオバギボウシが、 北海道(南西部)~本州の山地に分布しています。

執筆協力 : 田中ひとみ