ヤブマオ

The雑草みたいな身近な草!だけど…

  • シワのある葉が目立つ。
    写真 / 2020.7.23 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 路傍によく群生する。
    写真 / 2020.7.23 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 茎の上部に雌花序をつける。 雄花序は茎の下部につけるが、 株によっては無いことが多い。
    花序が短い場合はアオミズなどミズ属の可能性が高い。
    写真 / 2022.8.8 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 雌花の拡大。 雄花の場合は葯がある。
    写真 / 2022.8.8 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 時間が経った雌花。
    写真 / 2022.8.8 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉は対生。 丸みがあり、 多数の鋸歯が並ぶ。
    葉先付近の鋸歯が大きく3つに切れ込んでいた場合、 メヤブマオやクサコアカソなど別種の可能性がある。 葉が長めだとナガバヤブマオ、 裏が白いとカラムシ、 海岸付近でシワ多いとラセイタソウの可能性が高い。
    写真 / 2022.8.8 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉裏。 全体にビロード状の毛がある。
    写真 / 2022.8.8 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉柄の拡大。
    写真 / 2022.8.8 千葉県松戸市 S.Ikeda

特徴

路傍の草地に多い多年草です。 和名は藪に生えることと、 カラムシの別名のマオに由来します。 葉はよくある草っぽい姿で花も穂状で目立たない、 いわゆる”雑草”みたいな姿をしています。 しかし、 茎からは良質な繊維がとれ、 これを用いて布や紙などを作っていたことから、 人々の生活と古くは密接した関係があった植物だったのです。
 
タイプ : イラクサ科の多年草
大きさ : 高さ 50-100cm、 花の長さ約2mm
花の時期 : 7-9月
生育場所 : 路傍の林縁
分布 : 北海道~九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

執筆協力 : 田中ひとみ