ケナワタケ

雨が降るとあらわれる森のこびと

  • シラカシの落ち葉に生えるケナワタケ。
    写真 / 2022.8.31 千葉県野田市 大作晃一

  • ひらきたての傘は赤褐色を帯びる。
    写真 / 2022.7.16 千葉県野田市 大作晃一

  • 生長すると傘は淡色になる。
    写真 / 2022.8.31 千葉県野田市 大作晃一

  • ひだは白っぽい。
    写真 / 2022.7.16 千葉県野田市 大作晃一

  • 柄の表面に白色の毛がある。
    写真 / 2022.8.31 千葉県野田市 大作晃一

  • まるで傘がとれて柄だけになったようなものができることがある。
    写真 / 2022.7.14 千葉県野田市 大作晃一

  • お天気になって傘がしぼんできた。
    写真 / 2022.7.18 千葉県野田市 大作晃一

  • クヌギの幹に生えるケナワタケ。 探すのたいへん!
    写真 / 2022.7.16 千葉県野田市 大作晃一

特徴

細長い柄に傘をちょこんとのせた小さなきのこです。 雨が降ると傘をひろげ、 お天気になるとしぼみます。 スギノオチバタケと似ています。 ケナワタケは柄の表面に毛があります。 生える時期や生える場所もちがいます。

 
大きさ : 傘の直径は0.2~0.6cm
生える時期 : 夏~初秋
生える場所 : 広葉樹やスギなどの落ち葉や枯れ木、 アカマツの枯れ木、 クヌギの幹。

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

おもしろトピック

高橋春樹さんが2002年に新種記載しました。 学名はMarasmius funalis Har.Takah. です。 当初、 産地は神奈川県川崎市と東京都町田市のみでした。 最近になって福島県、 茨城県、 千葉県、 大阪府などでもみつかってきました。 雨が降らないと傘がひらかず、 とっても小さいのでほとんど発見されないだけで、 どこでも見つかるきのこのようです。

きのこの注意点

食用きのこの種類がわかるようになるには、 正しい知識と十分な経験が必要です。 確実にわからないきのこは食べないでください。 中毒して死ぬこともあります。

見られる散歩道

執筆協力 : 大作晃一