フジカンゾウ

実がメガネのような形

  • 2連結した実がメガネのようで特徴的。 実には長い柄がある。
    写真 / 2016.9.7 千葉県泉自然公園 SogaToshio

  • 淡紅色(ピンク色)の蝶形花を多数つける。
    写真 / 2016.9.7 千葉県泉自然公園 SogaToshio

  • 雄しべは10本の花糸が合体しており、 1本の雌しべは先端に小型の柱頭がある。
    写真 / 2016.9.7 千葉県泉自然公園 SogaToshio

  • 花序は長く葉よりも上方に出て、 50㎝にも達することがある。
    写真 / 2022.9.5 茨城県豊里ゆかりの森 htanaka

  • 葉は5~7枚の小葉からなる奇数羽状複葉。 小葉は先が尖る。
    写真 / 2022.9.5 茨城県豊里ゆかりの森 htanaka

  • 林の中に群生するフジカンゾウ。 花穂が風になびいてきれい。
    写真 / 2022.9.5 茨城県豊里ゆかりの森 htanaka

特徴

花が藤(フジ)に似ていて、 姿が薬草として栽培されるマメ科の甘草(カンゾウ)に似ていることから、 藤甘草(フジカンソウ)と名付けられました。 別名の盗人足(ヌスビトアシ)は実の形によるものです。 近縁のヌスビトハギより花も実も大型です。
 
タイプ : マメ科ヌスビトハギ属の多年草
大きさ : 高さ50-150cm、 花の長さ 8-10mm
花の時期 : 8-9月
生育場所 : 平地~低山地の林内
分布 : 本州~九州 朝鮮、 中国

 

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

体験・遊び

実には表面に細かいかぎ型の毛があって、 衣服にくっつきます。 衣服や布に張り付けて遊んでみましょう。 フジカンゾウの実(中に種があります)は動物などにくっついて運ばれることで、 遠い場所で芽生えて生育場所を広げます。 ほかにもくっつく実がないか探してみましょう。

執筆協力 : 田中ひとみ