ホトトギス、 ヤマジノホトトギス、 ヤマホトトギスの3種は、 花の色や模様がよく似ていて見分けがむずかしいです。 花被片(花びらと、 がく)の角度が見分けのポイントです。
ホトトギス・・斜め上方に開く(花の中心部に黄橙色の部分)
ヤマジノホトトギス・・平らに開く
ヤマホトトギス・・下方に強く反り返る
ヤマホトトギス
山に咲くホトトギス
特徴
ホトトギスに似て、 山に咲くことが多いのが名の由来です。 ホトトギスより全体ややきゃしゃな感じで、 茎の上部が枝分かれして数個の花が咲きます。
タイプ : ユリ科ホトトギス属の多年草
大きさ : 高さ 15-20cm、 葉の長さ 6-12cm
花の時期 : 7-9月
生育場所 : 山地の林内
分布 : 北海道(西南部)、 本州(岩手県以南)、 四国、 九州 朝鮮、 中国
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
ホトトギス3種の見分けがむずかしい・・・
いつの間にか葉が食べられている・・・
ホトトギス類の葉は、 チョウのルリタテハの幼虫が食べる草です。 気がついたら葉がなく、 丸坊主ということもあります。
執筆協力 : 田中ひとみ