ワレモコウ

地味だけど愛される秋の花

  • 茎の先の穂状花序に小さな花が20個以上集まっている。 花は上から下に咲いていく(有限花序)。
    写真 / 2022.8.5 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 花には花弁がなく、 4個のがく片が暗赤紫色で、 花弁のように見える。 雄しべは4本。 花粉を出し終わると雌しべが伸びてくる。
    写真 / 2022.9.8 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 葉は根元に群がっていて、 細い茎が立ちあがって枝分かれし先端に花穂をたくさんつける。
    写真 / 2022.9.8 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 葉は奇数羽状複葉で、 小葉は楕円形で、 整ったぎざぎざの鋸歯がある。
    写真 / 2022.9.8 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 花にはいろいろな昆虫がやって来る。 アリは何しに?
    写真 / 2022.9.8 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 昆虫が来るのをじっと待つハナグモ。
    写真 / 2022.9.8 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 雌しべの柱頭が残る咲き終わった花
    写真 / 2022.11.2 茨城県筑波実験植物園 htanaka

特徴

赤っぽい小さな花が長く咲き続ける花穂は小さな昆虫たちに人気です。 花が自分で「吾もまた紅なり」と言ったので「吾亦紅(われもこう)」という名がついたという逸話を信じたくなる愛らしい花です。 (HT)
  
タイプ : バラ科ワレモコウ属の多年草
大きさ : 高さ 30-100cm、 花穂の長さ 1.2-2cm、 葉の長さ20~40㎝
花の時期 : 7-10月
生育場所 : 山野 日当たりのよい草地
分布 : 北海道~九州 ヨーロッパ、 ロシア、 中国、 朝鮮、 北アメリカ

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

執筆協力 : 田中ひとみ