ウラジロは正月飾りとしてポピュラーです。 飾られる理由としては…
①葉裏が白い
→心のきれいさの象徴
②羽片が対になって出る
→夫婦円満の象徴
③葉先が伸び続ける
→常に栄える象徴
などの意味で縁起が良いとされます。
ウラジロ
正月飾りとしておなじみ
特徴
暖かい地域でごく普通に見られる大きなシダです。 しばしば道路沿いや林内を覆いつくすように群生します。 その名のとおり葉裏が白っぽいです。 逆Vの字形の葉はシダの中でも変わっています。
葉の長さ : 2mになる
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生育場所 : 乾いた斜面
分布 : 日本(本州(宮城以南), 四国, 九州, 琉球), 台湾, 中国, 朝鮮
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
正月飾りとしてのシダ!
似た仲間との見分け方
近縁種はコシダとカネコシダです。
●コシダはウラジロと混じって生えていることが多いです。 ①ウラジロより小さく、 ②小羽片は深く切れ込まず、 ③1本の軸から2本の軸を出すように2又を繰り返し、 ④胞子のう群は1つにつき胞子のう8~15個と多いことなどが特徴です。
●カネコシダはウラジロと同属でよく似ていますがより希少です。 ①九州以南に分布し、 ②葉裏はあまり白くなく、 ③小羽片は細くて葉軸と斜め(鋭角)につき、 ④小羽片の裂片先は尖ることなどが特徴です。