ウラジロ

正月飾りとしておなじみ

  • 林道沿いに多い。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 小さめの葉。
    写真 / 2022.5.14 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 根茎を長くはってよく大群生する。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 表面は厚みと光沢がある。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 小羽片は葉軸と垂直近くにつく。
    カネコシダとの1つの区別点。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 葉裏は白っぽい。
    しかしヒメウラジロには及ばない。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 胞子のう群はつけるのがまれ。
    1つに胞子のうが1~4個。 包膜はない。
    裂片先は丸みがある。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 羽片の分枝点には休止芽がある。
    春になると…
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 春になると休止芽がびよーんと伸びる。
    写真 / 2021.3.22 静岡県伊東市 S.Ikeda

  • V字に分かれる前の新芽。
    茶色っぽい鱗片が多いが後にはがれる。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    茶色っぽい鱗片が多い。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    1本の軸から羽片がV字に出続ける。
    それに伴って下部の羽片は枯れていく。
    写真 / S.Ikeda

特徴

暖かい地域でごく普通に見られる大きなシダです。 しばしば道路沿いや林内を覆いつくすように群生します。 その名のとおり葉裏が白っぽいです。 逆Vの字形の葉はシダの中でも変わっています。
 
葉の長さ : 2mになる
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生育場所 : 乾いた斜面
分布 : 日本(本州(宮城以南), 四国, 九州, 琉球), 台湾, 中国, 朝鮮

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

正月飾りとしてのシダ!

ウラジロは正月飾りとしてポピュラーです。 飾られる理由としては…
 
①葉裏が白い
  →心のきれいさの象徴
②羽片が対になって出る
  →夫婦円満の象徴
③葉先が伸び続ける
  →常に栄える象徴 
などの意味で縁起が良いとされます。

似た仲間との見分け方

近縁種はコシダとカネコシダです。
 
コシダはウラジロと混じって生えていることが多いです。 ①ウラジロより小さく、 ②小羽片は深く切れ込まず、 ③1本の軸から2本の軸を出すように2又を繰り返し、 ④胞子のう群は1つにつき胞子のう8~15個と多いことなどが特徴です。
 
●カネコシダはウラジロと同属でよく似ていますがより希少です。 ①九州以南に分布し、 ②葉裏はあまり白くなく、 ③小羽片は細くて葉軸と斜め(鋭角)につき、 ④小羽片の裂片先は尖ることなどが特徴です。

  • 緑は羽片、 赤は軸(葉軸と葉柄)
    写真 / S.Ikeda

見られる散歩道