スミレ

スミレの仲間の代表選手

  • 茎がなく花も葉も地面から直接出る。 花は濃紫色。
    写真 / 2015.4.27 茨城県つくば市 htanaka

  • 花の色や花弁の形には個体差がある。 上弁に毛はなく、 側弁の基部に白い毛がある。
    写真 / 2023.4.14 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 紫色の濃い個体。 葉は三角状披針形。 葉柄は葉身より短い。 葉も花茎も無毛。
    写真 / 2022.4.30 茨城県筑波山 htanaka

  • 葉柄にははっきりした翼がある。
    写真 / 2023.4.14 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 若い果実。 柱頭の先が残っている。 果実も全体無毛。
    写真 / 2022.4.30 茨城県筑波山 htanaka

  • 道路脇など身近な場所にも生育する。
    写真 / 2022.4.16 茨城県つくば市 htanaka

特徴

スミレ類全体をさしてスミレと呼ぶことが多いので、 ホンスミレと呼ばれることもあります。 昔の大工さんが線を引くのに使った墨入れ(墨壺)に花の横向きの形がよく似ているのが名の由来だと言われています。 よく似たノジスミレも道端や野原などで見られます。 (HT)
 
タイプ : スミレ科スミレ属の多年草
大きさ : 高さ 6-20cm、 葉の長さ 花期5-8cm
花の時期 : 3-6月
生育場所 : 平地から山間部まで日当たりのよい場所に普通
分布 : 南千島・北海道~九州 朝鮮半島・中国東北部・ロシア極東地方

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

遊びにちなむ別名

身近に多く花が咲き、 子どもが花と花をひっかけて遊ぶので、 スモトリバナ、 クビキリバナ、 ケンカグサなどの方言もあります。 古くから広く愛されてきた春の花です。

茎のあるスミレと茎のないスミレ

茎があるかないかは、 スミレ類を見分ける最初の分岐点です。 藤色のタチツボスミレは地上に茎を出しますが、 スミレは地上に茎がなく、 花も葉も直接地面から出ます。

執筆協力 : 田中ひとみ