身近に多く花が咲き、 子どもが花と花をひっかけて遊ぶので、 スモトリバナ、 クビキリバナ、 ケンカグサなどの方言もあります。 古くから広く愛されてきた春の花です。
スミレ
スミレの仲間の代表選手
特徴
スミレ類全体をさしてスミレと呼ぶことが多いので、 ホンスミレと呼ばれることもあります。 昔の大工さんが線を引くのに使った墨入れ(墨壺)に花の横向きの形がよく似ているのが名の由来だと言われています。 よく似たノジスミレも道端や野原などで見られます。 (HT)
タイプ : スミレ科スミレ属の多年草
大きさ : 高さ 6-20cm、 葉の長さ 花期5-8cm
花の時期 : 3-6月
生育場所 : 平地から山間部まで日当たりのよい場所に普通
分布 : 南千島・北海道~九州 朝鮮半島・中国東北部・ロシア極東地方
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
遊びにちなむ別名
茎のあるスミレと茎のないスミレ
茎があるかないかは、 スミレ類を見分ける最初の分岐点です。 藤色のタチツボスミレは地上に茎を出しますが、 スミレは地上に茎がなく、 花も葉も直接地面から出ます。
執筆協力 : 田中ひとみ