雑草のごとくたくさん生えているように見えるケホシダですが、 その実態がちょっと複雑なことが近年になり明らかになりました。
従来ケホシダといわれていたものの多くは、 本当はホシダとの雑種(アイノコホシダ)であることが判明したのです。 本州や四国での自生地はほとんどがこの雑種で、 琉球でも雑種がたくさん発見されています。
日本においてホシダと混生しない純粋なケホシダが見られる地域は、 父島や母島などの小笠原諸島に限られており、 それ以外の地域は雑種をいつでも疑う必要があります。 なお現地のガイドさんの話によると、 ホシダが父島でも観賞用に植えられているところがあるとのこと。 将来的には小笠原でもややこしくなる可能性があるかもしれませんね…。
ケホシダ
毛でフワフワで穂のようにビヨーンなシダ
特徴
熱帯性のヒメシダ科のシダで、 南日本の離島ほどたくさん見られます。 穂に例えられたように、 葉先がやや急に縮まって細長く伸びます。 近縁のホシダよりも、 毛が多くて白っぽいほか葉幅が広いことが多いです。 より似たイヌケホシダとも上記のほか、 葉下部の羽片がほとんど縮まないことなどで見分けられます。
葉の長さ : 40~80cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 明るい草地や林縁
分布 : 本州(神奈川・伊豆半島・紀伊半島)、 四国、 九州、 琉球、 小笠原、 朝鮮、 台湾、 中国、 南アジア、 東南アジア、 オーストラリアなど
