昆虫、ダニ、菌類などの寄生によって、植物の一部が異常な細胞分裂をおこし、こぶになったり、いろいろな形に変化したものです。虫えい(ちゅうえい)、ゴールとも言われます。虫こぶは、虫にとって、住まいでもあり食事場所でもあり、「お菓子の家」のようなものです。
虫こぶの名前は、「植物の名前+つくられる場所+虫こぶの形+フシ(虫こぶのこと)」という形でつけられます。
エノキハトガリタマフシ(エノキトガリタマバエ)
エノキの葉にとんがり帽子!
特徴
エノキトガリタマバエがエノキの葉や葉柄に作った虫こぶ。虫こぶは擬宝珠(ぎぼし)のような形をしています。5月下旬頃、虫こぶは落下し、幼虫は落下した虫こぶの中で翌春まで過ごし、3~4月に成虫になります。
大きさ:虫こぶは直径2~5mm、高さ3~10mm 成虫の体長は約4mm
虫こぶが見られる時期:4~5月
分布:本州、四国、九州
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。