オオカグマ

九州に多い肉厚なシダ

  • 林縁などに生える。
    写真 / 2023.5.4 鹿児島県伊佐市 S.Ikeda

  • 若葉は赤っぽくてきれい。
    写真 / 2023.5.4 鹿児島県伊佐市 S.Ikeda

  • 大きめの葉はタテに長くてすき間が広い。
    写真 / 2023.5.3 鹿児島県さつま町 S.Ikeda

  • 根茎を短くはうか斜上して葉を出す。
    写真 / 2023.5.4 鹿児島県伊佐市 S.Ikeda

  • 羽片は上下でほぼ同じ長さと形。
    写真 / 2023.5.3 鹿児島県さつま町 S.Ikeda

  • 胞子のう群は脈寄りにつく。
    包膜(ほうまく)はソーセージ形。
    写真 / 2023.5.3 鹿児島県さつま町 S.Ikeda

  • 葉柄基部には茶色っぽい鱗片が多い。
    写真 / 2023.5.3 鹿児島県さつま町 S.Ikeda

  • 葉軸にはまばらに茶色っぽい鱗片がある。
    写真 / 2023.5.3 鹿児島県さつま町 S.Ikeda

  • 鱗片の多い新芽。
    写真 / 2023.5.3 鹿児島県さつま町 S.Ikeda

  • 子どもの葉はかわいらしい。
    写真 / 2023.5.4 鹿児島県伊佐市 S.Ikeda

特徴

暖かい場所に多い肉厚なシダです。 葉の切れ込み(羽片)は上下で対称に近い形で、 若葉は赤みがあってきれいなことが特徴です。 名前は大きいカグマ(シダの古い呼び名)に由来しますが、 近い仲間の種(コモチシダハチジョウカグマ)よりはむしろ小さめのことが多いです。
 
大きさ : 80cmくらい
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林縁や林内
分布 : 日本(本州(紀伊半島以西), 四国, 九州, 屋久島, 種子島), 朝鮮, 台湾, 中国, インドシナ半島

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

コモチシダハチジョウカグマと少し似ていますが、 この2種は①羽片の上側の方が長いことや、 ②葉の表面に無性芽をつけることで容易に区別できます。